カーシャンプーは食器用洗剤で代用はできる?簡単に車の洗浄を行おう!

洗車をするにはカーシャンプーを使わなければいけない、と思っていませんか?食器用洗剤でも洗浄効果があるので、洗車に代用できるんです。食器用洗剤は油汚れの洗浄に強いので、カーシャンプーの代用にもおすすめ。代用するときのおすすめの使い方や、注意点について説明します。
最終更新日2020.06.26
洗車にはカーシャンプーを使うのがおすすめ
水洗いのみで車を洗ってしまうと砂などが車を引っ掻いてしまい小さな傷をつけてしまうことがあります。もしも車を洗うとしたら水洗いではなく絶対にカーシャンプーをつかったほうがいいのです。
洗車において、カーシャンプーの役割をご存じですか?カーシャンプーにはこんな役割があります。台所用洗剤で代用できるかのお話の前に、まずはカーシャンプーの役割について勉強してみましょう。
汚れを浮かして洗浄できる
カーシャンプーなどの洗剤には「界面活性剤」というものが含まれています。界面活性剤というのは、汚れを浮き上がらせる効果があります。水洗いでは浮き上がらない汚れを、カーシャンプーを使うことで浮き上がらせることができ、洗浄効果が高まるのです。
スポンジの滑りを良くする
軽い汚れはカーシャンプーに含まれる界面活性剤の効果で、スポンジでこすることなく落とす事ができますが、頑固な汚れはシャンプーの力だけでは落とす事ができない場合があります。そんな汚れはスポンジなどでこすって落とすことになりますが、シャンプーを使わずにスポンジでこすってしまうと滑りが悪いです。摩擦を軽減させるためにもカーシャンプーを使うようにしましょう。
洗車傷を防ぐ
先程、カーシャンプーを使わないでスポンジでこすると滑りが悪いというお話をしました。滑りが悪い上にスポンジとボディの間に砂などが入り込んでいると、洗車傷の原因となってしまいます。カーシャンプーにはそれを防止する効果もあります。
コーティングなどを施工してある車でよく、「〇年間水洗いだけでOK」なんていう謳い文句を見かけることがありますよね。いくらコーティングがしてあっても、コーティングの膜に傷がつけば、それは洗車傷となります。コーティング施工車でも砂ぼこりで汚れている場合や、あまりこまめに洗車しない場合はカーシャンプーを使うことをおすすめします。
カーシャンプーは食器用洗剤で代用できる?
結論から言うと、いくつか注意点はありますが、食器用洗剤はカーシャンプーの代用品になります。カーシャンプーも食器用洗剤も、主成分は「界面活性剤」です。カーシャンプーの種類によっては防錆効果があるものや泡立ちを良くする成分が含まれているものがありますが、単に汚れを落とすために使うのであれば、食器用洗剤でも代わりになります。
ただ、後食器用洗剤をカーシャンプーの代用として使用するには注意点がいくつかあります。後ほど説明します。
食器用洗剤で代用することのメリットデメリットは?
食器用洗剤はカーシャンプーと比較すると、どのようなメリットデメリットが挙げられるのでしょうか?
メリット
まずは、台所用洗剤で代用することのメリットについてです。
家庭に常に置いてある
車を所持していようがいなかろうが、キッチンでお皿洗いをするときにつかいのが台所用洗剤です。台所用洗剤がない家庭はないでしょう。たまたま切らしてしまった、という時以外は、常に家庭に置いてあるはずです。
普段はカーシャンプーを使用していて、洗車しようと思ったらカーシャンプーをきらしてしまっていた、なんてときでもカーシャンプーの代わりとして使えます。
価格が安い・どこでも手に入る
台所用洗剤は誰もが使うものということもあり、カーシャンプーと比較しても圧倒的に安い価格で手に入れる事ができます。また、ドラッグストアやスーパー、コンビニなどどこにでも売っているので、近所にカー用品店がなくても、手に入れやすいこともメリットと言えるでしょう。
油汚れの洗浄能力が高い
台所で使用されるために開発された洗剤なので、なんといっても油汚れに強いです。ボディについた頑固な油汚れもしっかり洗浄する事ができます。また、視界不良の原因となる窓ガラスの油膜除去にも効果的です。
デメリット
では逆に、台所用洗剤を使用するデメリットは何でしょうか?
樹脂やメッキパーツ、ゴム部品を傷める可能性がある
カーシャンプーにも台所用洗剤にも含まれている界面活性剤ですが、台所用洗剤のほうが界面活性剤の濃度が高くなっていることが多いです。そのため、樹脂パーツが白くくすんでしまったり、メッキパーツの表面を傷めてしまうことがあります。また、ゴムも界面活性剤に弱いので、窓枠やワイパーなどの寿命を縮めてしまう可能性があります。
ワックスまで除去してしまう
車用のワックスは、油分でできています。カーシャンプーよりも油分の除去に強いので、ワックスまで落としてしまうことがあります。ワックスをかけている方は、台所用洗剤を使うのは避けた方が無難でしょう。
逆に、ワックスをかけてから長期間経っている場合は、きれいに除去する事ができます。古いワックスをしっかり洗浄して、新しくワックスがけしたい場合は強い味方になってくれることでしょう。
泡切れが悪い
台所用洗剤は、「泡で落とす」などの謳い文句の商品が多数あります。泡がすぐに落ちてしまわず、食器に残留することで、しっかりと汚れを洗浄するのです。しかし、洗車に代用する場合は、これがデメリットになります。
車は食器と違って、長時間屋外に置いてあり、日光や雨風にさらされることも多いです。泡や洗浄成分がしっかりと流れずボディに残留してしまうと、塗装面を傷める原因となってしまうのです。台所用洗剤を使って洗車する場合は、いつも以上にしっかりとすすぐことをおすすめします。
食器用洗剤で代用して洗車をするときの注意点
ここでは、台所用洗剤を代用する際の注意点をご紹介します。
薄めて使うのがおすすめ
カーシャンプーよりも界面活性剤の濃度が高くなっているので、カーシャンプー以上に薄めて使うようにしましょう。洗剤の濃度が高すぎると、ゴムパーツや樹脂部品を傷める原因になったり、すすぎ残しやすくなったりするので、注意が必要です。
タイヤの洗浄には使わない
タイヤは車の中でも、最も過酷に使用される部品と言っても過言ではありません。地面との摩擦に強くするために保護成分が塗布されていることがあり、この成分を流してしまう可能性があります。また、タイヤのゴムを劣化させ思わぬ事故につながる可能性がありますので、タイヤの洗浄に使わないだけでなく、ボディの洗浄時にもタイヤに洗剤が付着しないように注意しましょう。
すすぎを念入りに
台所用洗剤で皿洗いをしたことがある方はわかるかもしれませんが、台所用洗剤は良く洗い流さないとぬるぬるした感じが残りやすいです。もし台所用洗剤を洗車に使う場合は、良く洗い流さないと洗剤成分がボディに残ってしまうことになります。洗剤成分が残ったまま乾燥したり、直射日光にさらされたりすると塗装面などが傷む原因になりますので、注意しましょう。
食器用洗剤を代用した時のおすすめの洗車手順
ここでは、食器用洗剤を使用した洗車手順について説明します。
洗浄手順
- 洗剤をバケツに泡立てておく。高い位置から水を注ぐとたっぷりの泡が出来上がります。
- ボディ全体をたっぷりの水で濡らす。大きな汚れを水で流す効果があります。
- 車体の上部から洗っていきます。部分ごとに洗う→すすぐを繰り返すと、洗剤がボディを傷める心配がありません。
- 全体を洗う事ができたらたっぷりの水で再度全体をすすいで、終了です。
読んでわかる通り、食器用洗剤を使用した洗車の手順は、自動車用洗剤を使用した時とほぼ同じです。注意点でも述べたように、タイヤの洗浄に使わないことと、すすぎをしっかりすることがポイントです。
洗浄以外の効果があるカーシャンプーもおすすめ
自動車専用のカーシャンプーには、ただ洗浄するだけのものではなく、鉄粉除去や水垢落とし、ワックス効果のある商品も沢山発売されています。おしゃれな容器に入っていて、室内に置いていてもおしゃれな雰囲気の部屋を崩さないデザインのものなどもあります。こちらの記事で様々な種類のシャンプーをご紹介していますので是非ご覧になってみてください。
カーシャンプーは食器用洗剤で代用できる
今回の記事を読んで、台所用洗剤でも車の洗浄に代用できることがお分かりいただけたかと思います。ただ、自動車専用ではないので通常よりも気を使って使用しなければいけないのは事実です。やむを得ずの場合以外はできるだけ控えた方が良いかもしれません。
カーシャンプーは2019年から2020年にかけても、続々と新商品が発売されていて、Amazonや楽天市場などでも購入する事ができます。時間に余裕がある場合は、お気に入りの商品をネット通販で購入しておいて、洗車の楽しみを週末に取っておくのもいいかもしれませんね。