マザーボードおすすめ人気15選|2020年最新版・ゲーミングマザボなど

自作PCは部品の増設や交換で、どんどんPCを成長させていくことができます。特にゲームを楽しまれる方に人気が高まってきていて、ゲーム用のマザーボードもあります。自作で迷うのはCPUとマザーボードの選択です。今回はマザーボードの選び方とおすすめの商品を紹介します。
最終更新日2020.12.29
マザーボード・マザボとは何?
ディスクトップPCでもノートPCでも、中には1枚の大きな基盤が入っています。その基盤のことをマザーボードと言います。メインボードとかシステムボードと呼ばることもあります。
マザーボードには様々なパーツが接続され、それぞれのパーツ同士をつなぐ役割をしています。
PCを自作する時にはCPUとともにそのPCの性能を左右する重要な部分となります。それだけに慎重な選択が必要です。PCの自作は部品さえ揃えば、自分の思い通りのPCを思っているよりも簡単に組み立てることができます。
今回はマザーボードの選択に必要なことを簡単に説明し、おすすめのマーザーボードを紹介します。
チップセットとは
チップセットはマザーボードにつながれている機器(CPU、グラフィックボード、メモリー、LANなど)のデータの橋渡しをする役割を果たしています。全てのマザーボードに何らかのチップセットが搭載されていています。チップセットにはInte製とAMD製があり、Intel製のチップセットならIntel製のCPU、AMD製のチップセットならAMDのCPUしか載せられません。
従って自作バソコンではCPUを決めると、チップセットが同時に絞られ、チップセットを決めるとCPUが絞られることになります。
CPUソケットとは
コンピューターの頭脳であるCPUはマザーボードにあるCPUソケットに装着します。しかし、どのCPUでも着装できるわけではなく、CPUに合った形状のCPUソケットにしか装着することはできません。
従ってCPUソケットの形状に1つ1つにIntel製なら「LGA1151」など、AMD製なら「AM4」などの名前がつけられています。
しかし、CPUソケットが一致し、CPUが着装できたとしても、マザーボードが対応していないCPUでは動作しません。必ず対応CPUを確認しましょう。
マザーボードの選び方
マザーボードの選び方はいろいろな条件があり、初心者の方は迷ってしまいます。その条件を整理しておきます。
CPUソケットの種類で選ぶ
CPUソケットでそのマザーボードに搭載するCPUが限定されますので、慎重に選択する必要があります。
どのソケットにどのCPU(プロセッサ)が搭載できるのかをIntelとAMDに分けて紹介します。CPUもソケットも現在多く販売されているものに絞って紹介します。
IntelのCPUソケット
マイクロアーキテクチャ | プロセッサ名 |
---|---|
Skylake-SP | Xeon Bronze・Xeon Gold・Xeon Platinum |
Cascade Lake | Xeon Bronze・ Xeon Gold・Xeon Silver・Xeon W |
Cascade Lake-SP | Xeon Silver |
マイクロアーキテクチャ | プロセッサ名 |
---|---|
Skylake-W | XEON W |
Cascade Lake | Core i9 |
Skylake-X | Core i9・Core i7 |
マイクロアーキテクチャ | プロセッサ名 |
---|---|
Coffee Lake Refresh(第9世代) | Core i9・Core i7・Core i5・Core i3 |
Coffee Lake-S Refresh | Core i9・Core i7・Core i5・Core i3 |
Coffee Lake(第8世代) | Xeon E・Core i9・Core i7・Core i5・Core i3・Pentium Gold |
Coffee Lake-S | Core i7・Core i5・Core i3・Pentium Gold |
Kaby Lake(第7世代) |
XeonE3 |
Kaby Lake-S | XeonE3 |
マイクロアーキテクチャ | プロセッサ名 |
---|---|
Broadwell | Core i7・Core i5 |
Haswell | Core i7 |
Devil's Canyon | Core i5 |
AMDのCPUソケット
ソケット | プロセッサ名 |
---|---|
Socket sTRX4 | Ryzen Threadripper 3000代(Ryzen 第3世代) |
Socket TR4 | Ryzen Threadripper 1000・2000代(Ryzen 第2世代) |
Socket AM4 | Ryzen 9・Ryzen 7・Ryzen 5・Ryzen 3・Athlon(Ryzenシリーズ) |
サイズ(フォームファクタ)で選ぶ
マザーボードのサイズはフォームファクターとも呼ばれ、統一された規格があります。主なサイズとしてATX、MicroATX、Mini-ITXの3種類があります。
選び方としては、PCケース優先で決めるか、マザーボード優先で決めるかです。
ATX
基板サイズが最大305mm ×244mmのマザーボードです。拡張スロットやメモリーズロットも多く、拡張性があり、大型のグラフィックカードを取り付けたり、グラフィックカードを2枚取り付けたりすることもできます。またSATA端子の数も多いです。
PCケースも大きいものが多いですので、組み立てやすくなっています。
MicroATX
基板サイズが最大170mm x 170mmのマザーボードで、ミニタワーやマイクロタワーなどのPCケースに取り付けることが多いです。
ほとんどのものはPCI-Express ×16スロットを持っていますが、PCI-ExpressやメモリースロットやSATA端子はATXに比べると少なめです。大型グラフィックカードを搭載可能なものが多いです。
PC全体は小さくなりますので、小型のPCにしたいけれどある程度の拡張もしたい方におすすめです。
Mini-ITX
基板サイズが縦横 17cm と小さく、小型パソコン向けのマザーボードです。MicroATXから更に、スロットなどを減らし拡張性を少なくすることで、超小型パソコンに仕上げています。
様々なことを行うパソコンではなく、サブマシンとか小型のゲーム専用機を安価に組み立てたい方におすすめです。
メモリスロットをチェック
マザーボードによりメモリスロットの数は違い、スロットの数が多いほど メモリ を多く付けられます。また、メモリの種類(メモリタイプ)には幾つかあり、マザーボードや CPUが対応しているメモリタイプしか付けることはできません。
また、デュアルチャンネルとトリプルチャンネルと言って2枚または3枚のメモリを1組として働かせることによって高速化を図っているマザーボードもあります。その場合普通はメモリスロットに色がついていて、その色が1組となっています。
映像編集・CG 作成・長時間高負荷なゲームをする人などは大容量のメモリが必要になりますので、最大量メモリ容量を確認しておくことをおすすめします。
用途で選ぶ
マザーボードの選び方の1つに用途で選ぶ方法があります。自分専用のPCを組み立てることができるのが自作PCのメリットです。
ゲーミング・動画編集
ゲームや画像編集などはPCへの負担が大きい作業です。CPUやグラフィックはできるだけ処理能力の高いもの、メモリは高速で大容量のものをおすすめします。
最近のものの多くはグラフィックとサウンドがCPUまたはマザーボードに搭載されています。組み立ててしばらく使ってみて、映像の動きがぎこちなかったり、音が貧弱に感じた場合、後からグラフィックカードやサウンドカードを増設できます。
ネットサーフィン・動画視聴
ネットサーフィンや動画視聴中心の利用であれば、さほど高機能のなものを選ぶ必要はありません。1世代前の機能でも十分耐えられます。動画視聴の場合はサウンドカードなどの増設で音を良くすることもおすすめです。
I/Oポートを確認
I/OポートとはPCの背面に位置する部分で、外部の機器と接続する時の端子がまとめられているところのことを言います。
USBポート数を確認
USB端子は、PCの背面になるマザーボードのI/OポートにあるUSB端子と、ケースの前面に付いているUSB端子や、内蔵する機器のUSB端子に接続するマザーボード上のUSB拡張コネクタがあります。
それらのUSBには転送速度によってUSB2.0(480Mbps)、USB3.0(5Gbps)、USB3.1(10Gbps)、USB3.2(20Gbps)という種類があります。ただし、接続する機器も対応していないとその速度は出ません。
USB端子はUSBハブで簡単に増設することができますのでそれほど気にする必要はありません。
モニター出力できる端子を選ぶ
現在販売されているマザーボードのモニター出力端子は、D-Sub、DVI端子、HDMI端子、Display Port端子の4種類が主流です。
モニタが対応している出力端子があるか確認が必要です。ケーブル1本で、映像・音声・著作権保護の制御信号を伝送できる、HDMI端子またはDisplay Port端子がおすすめです。
インターフェイスで選ぶ
様々な機器をマザーボードにつなぐために、マザーボードには端子がやスロットが用意されています。ここではPCI ExpressとSATAについて説明します。
PCI Express
パソコンに様々な機能を持ったカードを増設する時のスロットで、×1、×4、×8、×16などのスロットがあります。×16が最も高速な転送速度を持ち、高負荷なグラフィックボードの接続などに使われます。他にもTVキャプチャーボード・サウンドボードなどを取り付けることができます。
PCI Express×16スロットはATX・Micro ATXのボードでは2個、Mini ITXでは1個のものが多いです。ATXでは2個以上付いているものもあります。
拡張する予定のある方はできるだけ多くのスロットルを持ったものを選択することをおすすめします。
Serial ATA(SATA)
SSD・HDD・光学ドライブなどを接続し、マザーボードとのデータのやり取りをする役割をしています。通信速度によってSATA(1.5Gb/s)、SATAⅡ(3Gb/s)、SATAⅢ(6Gb/s)の3種類がありますが、SATAⅢが現在の主流です。上位互換になっていますので、SATAⅢのHDDをSATAⅡにつないでも動作はします。
内臓ハードディスクを複数つなぐ時には端子の多いものが必要になります。
おすすめメーカーで選ぶ
マザーボードの3大メーカーと言われる、ASUS・ASRock・GIGABYTEとそれに次ぐメーカーであるMSIについて紹介します。
ASUS
エイスース・アスース・エーサス・アサスなどいろいろな呼び方がされ、1989年に台湾で創業したメーカーブランドです。スマートフォン・ノートPC・PCパーツなどの電子機器を幅広く扱っています。
マザーボードでは世界最大のシェアを持ち、ハイエンドな上級者向けのライナップも豊富です。安定性を重視しているメーカーでマニュアルも日本語のものが用意されています。初心者の方にもおすすめの信頼あるメーカーです。
ASRock
2002年にASUSの技術者たちが独立して創業した、台湾のマザーボードメーカーです。現在はASUSの製造部門が分離独立したPegatron Corporationの子会社となっています。
マザーボードの3大ブランドの1つで、ASUSに比べ低価格でコスパ率の高い製品を市場に送り出しています。
MSI
PCパーツの製造会社として有名な台湾のメーカーです。特にグラフィクボードとマザーボードではトップクラスのメーカーです。
ハイエンドユーザー向けのマザーボードに力を入れており、特にゲーマー向けのマザーボードに強みを持っています。ゲーム専用マシンを作りたい方にはおすすめのメーカーです。
GIGABYTE
1986年に台湾で創業した主にマザーボード、グラフックカード、PCケースなどを扱っているメーカーです。初心者から中級者程度までのラインナップが豊富で、コスパ率の高い製品を市場に展開しています。
マザーボードのデザインもおしゃれで、中を見せるようなPCケースでも耐えられるデザイン性です。マザーボードの3大メーカーの1つで、安心感があり初心者の方にもおすすめです。