【徹底解説】microSD・microSDHC・microSDXCの違いとは?

microSD、microSDHC、microSDXC、スマホの外部ストレージの規格なのですがよくわかりませんよね。でもmicroSD、microSDHC、microSDXCの違いを知るのはとても重要です。3つの違いとおすすめmicroSDカードを紹介します
最終更新日2020.11.19
スマートフォンの容量が足りない!
スマホに限らず、ゲーム機やパソコンの保存容量を語る際に「メモリ」という言葉をよく使うかと思います。確かに、スマホなどの保存容量を表す言葉でもありますが、実はこの「メモリ」という言葉にはもう一つ意味があります。
それは作業領域という意味です。作業領域というのは簡単にいうと机の広さのようなもので、大きければ大きいほど同時作業などの快適さが上がります。
このように「メモリ」には同じ言葉でも違いがあるので、一般的に保存のためのメモリを「ROM」作業領域のことを「RAM」と表記します。この違いを知らずにスマホなどを選んでしまうと、失敗してしまいがちなのでこの違いをまずは確認しておきましょう。
基本的にスマホの「RAM」は1~4ギガバイト、ハイスペックなものでは6ギガバイト前後の製品が多いです。また、スマホの「ROM」には購入時に様々なアプリケーションがインストールされているため、16ギガバイトの製品を購入しても実際に使えるのは13~12ギガバイトです。そこの数字の違いにも注意が必要です。
「外部ストレージ」を使えば容量を追加可能!
ゲームや写真、特に自撮りなどをメインでスマホを使っている方の主な悩みは容量に関することだと思います。スマホは手軽なのでついつい写真を撮りすぎたり、ソーシャルゲームを入れすぎたりたりしてしまいますよね…
スマホに最初からある保存容量のことを内部ストレージと言いますがこれがいっぱいになると、必要なアップデートさえもできなくなってしまいます。
しかし、Androidでは対応する規格の外部ストレージを取り付ける事によって、容量を追加することができます!具体的に言うと、対応する規格のSDカードをAndroidに差し込み、データの保存先をそこに設定することで保存容量を増やすことができます。
この機能はスマホを日常的に使っている方にはとても助かる機能かと思います!ですが、機種によって対応しているSDカードの規格が違うのでそこに注意ですね。
スマホで使えるmicroSDカードの種類
一概にSDカードと言っても実は様々な形式があり、スマホで使えるのは基本的に「microSD」と呼ばれるタイプの大きさのものです。
microSD、microSDHC、microSDXCの3種類あり、同じAndroidスマホといっても旧式のAndroidスマホはmicroSDXCなどを使うことができません。
大きさは同じなので中身の形式だけ違うといったことになっています。また、同じ形式のmincroSDカードでも製品ごとに最大速度、容量などに違いがあるため自分の使用スタイルに適した製品を選ぶことが重要になってきます。
そこで、最初にmicroSD、microSDHC、microSDXCの違いについて、比較しながら説明していきます。
microSD
microSDはSDカードの大きさの規格の1つで、基本的に最近のAndroidスマホはすべてmincroSDの大きさに対応しています。
一昔前のスマホだとmicroSDに対応しておらず、1つ上の大きさであるminiSDにしか対応していないものもありますが、それは変換アダプターを通じてmicroSDも使えるので、まずはmicroSDを買っておけば間違いありません。
microSDは最大2GBまでしか対応していないというデメリットがあります。しかし、すべてのAndroidスマホに対応しているというメリットもあります。
少し前のスマホだと後述のタイプに対応していない、ということが多々あるのですがmicroSDは大きさが合えば全て対応するので安心して使えます。
microSDHC
microSDHCはmicroSDと形は同じものの、容量が4GB/8GB/16GB/32GBと大幅に異なります。もちろん容量が上がるほど値段は上がっていきますが、microSDHCが対応している容量がちょうど良い位の容量だと言えますね。
大体のスマホが64GBや128GBぐらいなので外部ストレージとしてスマホにつけるのに適したものならmicroSDHCが一番良いと思います。
さらに、ある程度旧式のAndroidスマホにも幅広く対応しているので、ガッツリスマホを普段遣いしている方にも安心の形式だと言えます。
microSDXC
mincroSDXCは今回紹介するmicroSDカードの中でも最大級の容量を誇る規格になっています。具体的な容量としては、64GB/128GB/200GB/256GB/512GB/~2TBと、かなり余裕のある容量のラインナップになっています。
普段からガッツリスマホを使いまくって、写真や動画、ゲームも沢山インストールしたい!という方にはこのmincroSDXCがピッタリですね。
しかし、注意しなければならないのはこのmincroSDXCは昔のAndroidスマホには対応していないというところです。2018年以降に登場したスマホには殆ど対応していますが、それ以前のスマホだと対応していないことが多いので、事前に調べることが必要になってきます。
microSDカードの注意点
microSDを選ぶ際に注意すべきこととして、使いたい規格が対応しているか調べるものもちろん重要なのですが、規格が対応しているからといって、その規格の最大容量にまで対応しているとは限らないという事にも注意が必要です。
具体的な例としては、microSDXCは2TBまで対応していると前述しましたが、microSDXCに対応しているが、2TBのmicroSDまで対応してないことがある、ということです。
詳細スペックの外部メモリの欄にmicroSDXC(256GB)と書いてあれば、256GB以下のmicroSDカード全てに対応しているということになります。
逆に、microSDXCという記述のみならば64GB~2TBまで対応しているということになります。慣れない方には難しいですが、ここでしっかり自分のスマホをしっかりチェックするのが大切です。
microSDカードのおすすめメーカー
microSDの選び方もわかったところで、次におすすめのmicroSDカードメーカーを紹介していきます!
国内の大手メーカーや海外の有名企業など様々な会社がmicroSDカードを製造しており、見た目や値段設定などそれぞれ若干の違いが各社あるので、自分の信頼できるメーカーの製品を買うと良いですね。
Samsung
サムスンは韓国の電子機器メーカーです。みなさんも知っているであろう、超有名AndroidスマホのGalaxyの製造メーカーでスマホ以外にもテレビやメモリーカードなども手掛けており、メーカーの幅広さが伺えます。
サムスンのmicroSDカードの特徴としては、簡単にまとめると、信頼性もある上値段も安いと言った点ですね。大手メーカーならではの信頼と、大量生産による低価格が実現しているので、迷ったらとりあえずサムスン製というのもアリですね。
SanDisk
サンディスクはアメリカのメーカーで、電子機器にあまり詳しくない方には馴染みの無いメーカーですが、PCなどを自分で組み立てたりする方にはお馴染みなのでは無いでしょうか。
メモリーカードメーカーの中では不動の人気を誇るメーカーで、以前はトップのシェアを取っていました。今でのその人気と実力は健在で、信頼できるメーカーです。
microSDカードももちろん製造しておりAmazonなどでも比較的安い価格で購入できるのでこの機械にサンディスクデビューしてみてはいかがでしょうか。
Transcend
トランセンドは台湾に本社を置くメモリ製造メーカーです。メモリのスペシャリストを自称しており、その名に恥じないような製品を作っています。microSDカードはもちろんのこと、外付けのSSDなども手掛けています。
トランセンドの特徴はなんと言ってもコスパと評判の良さでしょう!他のmicroSDカードと比べてみても価格が良心的でレビューもいいのでトランセンドを愛用している方も少なく有りません。値段を重要視している方にはありがたいですね!
TOSHIBA
ここで国産メーカーのTOSHIBAの登場です!冷蔵庫や洗濯機などの生活家電を多く手掛けている大手家電メーカーであるTOSHIBAですが、実は一番強いのはメモリ関係の製品だったりします。
信頼できるジャパニーズクオリティである上、メモリ関係を得意としている会社なので、信頼性はかなり高いmicroSDが欲しいならTOSHIBAにしておけば間違いないです。サポートもしっかりしているので、不安な方はTOSHIBAがピッタリでしょう。
microSDカードのおすすめ5選
おまたせしました!ここからおすすめのmicroSDカード5選の紹介になります!様々なメーカーから出ている沢山の種類のmicroSDカードを紹介するので比較してみて自分にピッタリなmicroSDカードを見つけてみてください!
SanDisk microSDXC ULTRA
参考価格: 1,828円
サンディスクのmicroSDXCカードであるこちらの商品は、128GBの大容量と、80M/sという速度を実現しています。
並行輸入品になるため、国内のサポートがなく販売店による一年間保証のみになってしまいますが、コスパもよく信頼できるメーカーの製品なのでスマホに大量に写真やゲームを入れる方におすすめですね!
容量 | 128GB |
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速度 | 80M/s |
TOSHIBA microSDHC 16GB
参考価格: 1,550円

信頼の国産メーカーによる最新規格のmicroSDカードになっています!容量は16GBと少なめですが、読み書きの速度がまさかの270M/s!
先程紹介したmicroSDカードもかなり早い部類に入るのですが、これは破格のスピードを誇っています。
ですが現状のAndroidスマホでこの性能をフルで活用できるものは少ないので、PCで使うことが前提で作られたものでもあります。そのためPCでと併用をしたいと考えている方におすすめの製品です。
容量 | 16GB |
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速度 | 270M/s |
Transcend microSDカード 128GB
参考価格: 1,960円
スマホで4Kの撮影をしたいという方にはピッタリのmicroSDカードがこちらです。最初に紹介したmicroSDカードの容量も同じ128GBですがこちらは約1000円ほど高くなっています。
ですがその分性能が上がっており、4K撮影などの速度が要求される動作に耐えうるほどのスペックをもち、更に5年もの保証もついています。値段は上がってしまいますが、その分の満足感は確実に味わえます!
容量 | 128GB |
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速度 | 95M/s |
Samsung EVO Plus 32GB
参考価格: 999円
高い汎用性を誇るmicroSDHCのなかで特におすすめしたいのがこちらの製品になります!32GBと十分な容量、95M/sという高い速度、そして1000円を切るという圧倒的コスパの良さがそろった素晴らしい商品です。
ガッツリ大容量でなければいけないという方以外はとりあえずで買っても損しないレベルでいい商品ですよ!
容量 | 32GB |
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速度 | 95M/s |
microSDXC SanDisk Extreme PRO
参考価格: 6,980円
高級路線なmicroSDカードがほしいのならこの商品が最適でしょう。他の商品と違い、圧倒的に値段が高いですが実はこのmicroSDカードには保存容量としての能力だけでなくスマートフォンのアプリを高速起動できるようにする機能まで付いています。
更に4K撮影に対応する速度も有しており、ガッツリスマホで撮影を行う方にもおすすめできます。最高速度の170M/sはPCでなければ出せませんが、それでもかなり快適なスマホライフが手に入ること間違い無しの商品です!
容量 | 256GB |
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速度 | 170M/s |
microSDカードおすすめ一覧比較表
商品 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | SanDisk microSDXC ULTRA | TOSHIBA microSDHC 16GB | Transcend microSDカード 128GB | Samsung EVO Plus 32GB | microSDXC SanDisk Extreme PRO |
価格 | 1,828円 | 1,550円 | 1,960円 | 999円 | 6,980円 |
容量 | 128GB | 16GB | 128GB | 32GB | 256GB |
速度 | 80M/s | 270M/s | 95M/s | 95M/s | 170M/s |
商品リンク |
まとめ
様々なメーカーから出ているいろんな種類のmicroSDカードを一挙に5選まとめてみましたが、ピッタリなmicroSDカードはありましたか?
似たような製品でも容量や速度が結構違ったり、高性能すぎるものを選んでも「自分の使っているAndroidスマホに対応していない規格だった…」というのはありがちなミスなのでしっかりと下調べすることが重要になってきます。
ですが適切な選択さえすれば、カツカツだった内部ストレージを増設して快適なスマホライフが送れるようになること間違いないので、ぜひ自分に合ったmicroSDカードを選んでみてください!