双眼鏡/単眼鏡/天体望遠鏡人気おすすめ23選【綺麗な天体/高倍率】

望遠鏡と一言で言ってもいろいろな種類があり、種類によって用途や選び方も違ってきます。今回は天体望遠鏡・単眼望遠鏡・双眼鏡にわけて望遠鏡の説明から選び方、おすすめの望遠鏡までご説明致します。望遠鏡の知識を付け、自分に合ったマイ望遠鏡を選んでアウトドアライフを充実させましょう！
 

まずは天体望遠鏡からご紹介します。

天体望遠鏡とは天体を観察・観測するための望遠鏡です。天体望遠鏡を使用すれば月はもちろん、比較的光が少ないといわれている星も効率的に光を集めて観察することが出来ます。主に屈折式天体望遠鏡・反射式天体望遠鏡・カタディオプトリック式天体望遠鏡の3種類に分かれています。

タイプ別に選ぶ：屈折式と反射式とカタディオプトリック式

 

■取り扱いが簡単で初心者にもおすすめの「屈折式天体望遠鏡」

「屈折式」は星からの光を集めるのに対物レンズを使用し、屈折することで像を作る天体望遠鏡です。虫眼鏡を使って光を集める様子を想像すると少しわかりやすいのではないでしょうか。屈折式天体望遠鏡は最もポピュラーで初心者にもおすすめですし、ベテランからも人気な天体望遠鏡です。

屈折式望遠鏡のメリットは

• 操作や組み立てが簡単であること
• 望遠鏡の光の軸がほぼずれることは無く、視界の安定性が良い
• そのため保管の際のメンテナンスが要らない

• レンズを複数枚使用する為、重量が他形式の望遠鏡と比べて重い
• 他形式の望遠鏡より比較的高価

■高倍率で天体を観察できる「反射式天体望遠鏡」

「反射式」は光を集める対物レンズの代わりに凹面鏡を使用したタイプの天体望遠鏡です。簡単に言うと、反射鏡を使って星の光を集めて内部の斜鏡に反射させて接眼レンズで拡大して観察する天体望遠鏡です。

反射式天体望遠鏡のメリットは

• 屈折式と比べて高倍率で観察できる
• 暗い星の観測も可能なため本格的な天体観測が出来る
• 屈折式に比べて色収差がないすっきりとした鮮明な像を結んでくれる
• 屈折式より安価で手に入る

• 気流により像が揺らぎやすく、安定するまで時間がかかる
• そのため初心者には取り扱いが難しい
• 光軸がずれやすいため継続的にメンテナンスが必要

■屈折式と反射式を組み合わせた「カタディオプトリック式天体望遠鏡」

屈折式と反射式のメリットを組み合わせたものがカタディオプトリック式天体望遠鏡です。

カタディオプトリック式のメリットは

• 鏡筒の長さが短く持ち運びがしやすい
• 補正レンズがあるため良好な星像を観察出来る

• 急激な温度変化に弱く、温度変化を受けた際に星像が乱れやすい
• 強い衝撃にも弱く、光軸が乱れやすい

倍率で選ぶ：観測したい天体に適した倍率が使用出来る天体望遠鏡

天体望遠鏡を選び方に「倍率で選ぶ」という方法があります。ですがただ単に高倍率な天体望遠鏡を選べば綺麗によく見えるというというわけではありません。むやみに高倍率な天体望遠鏡を選んでしまうと対象の天体がぼやけてしまう恐れがあります。観察したい天体によって合っている倍率は異なることを知っておきましょう。そのため自身が観察したい天体に適した倍率を使用することが出来る天体望遠鏡を選びましょう。

■月

月を観測したい場合は150倍以内であれば可能です。一般的に30倍～70倍で月全体が観測可能、70～140倍で月のクレーターや表面の形状、山ひだを観察することが可能と言われています。150倍を超えると月面の2分の1だけで視野いっぱいになるので小さな起伏まで観察したいときのみの使用がおすすめです。

■水星・木星・金星・土星

水星、木星、金星、土星を観測する場合は150倍以上の高倍率が適しています。一般的に100倍～200倍で全体像を観察可能、200倍～300倍以上で構造や天体の表面が観察可能と言われています。また、水星は日の出前や日の入り後のわずかな時間しか観測出来ない天体です。

■火星

火星は見える時期や年により見え方が大きく変化します。2年2カ月ごとの観測好時期しっかりと表面の構造まで観察したい方は高倍率（140倍以上）のものを用意することをおすすめします。低倍率（30～70倍）、中倍率（70～140倍）でも天体の観測は可能とされています。

■星雲・星団

ほとんどの星雲、星団が50倍以下の倍率での観測が適しています。オリオン星雲、アンドロメダ銀河などは20～30倍での観測が適しています。

■彗星・重星・変光星

彗星、重星、変光星やその他多くの天体が入門機クラスの天体望遠鏡から観測可能とされています。

■太陽

太陽は天体望遠鏡での直接観測は不可能です。太陽の観測には太陽投影版が必要です。太陽投影版での観測は屈折式天体望遠鏡でのみ観測可能となっています。

レンズの明るさを決める口径の大きさで選ぶ

天体望遠鏡の明るさは光を集めるレンズやミラーの口径で決まります。口径とは対物レンズや反射鏡のそのものの大きさ（直径）のことです。口径が大きいほどたくさんの光が集められるので、より明るく観測することが可能です。ですが大きいほど重量も増し、価格も高くなっていきます。

よく初心者向きに口径6㎝の屈折式天体望遠鏡が販売されていますが、6㎝だと集光力が少なく地球との距離が離れた天体は光が弱く暗く見えてしまう可能性が高いので、出来れば8㎝の天体望遠鏡をおすすめします。

また、屈折式天体望遠鏡は口径8㎝の物が販売されていますが反射式天体望遠鏡は口径10㎝以上の物しか販売されておらず、反射式天体望遠鏡の場合は13㎝の物をおすすめします。13㎝の物だと口径8㎝の屈折式天体望遠鏡と価格帯はほぼ同じです。

カタディオプトリック式の場合は口径10㎝程度の物がおすすめです。
 

星空の写真を撮影できる天体望遠鏡を選ぶ

■天体望遠鏡とカメラを接続できるかを確認する

天体観測だけではなく、せっかくなら写真に残したい！という方は天体望遠鏡がカメラと接続できるかが重要になってくるので購入前に必ず確認しましょう。基本的に撮影するには天体望遠鏡とカメラを繋ぐ専用の接続アダプターは必要になります。天体望遠鏡、カメラによって必要な物は異なるので購入前に確認してから揃えましょう。

■星の追跡を写真に残すには「赤道儀」

「赤道儀」とは星の日周運動（東から昇って西へ沈んでいく動きのこと）と全く同じ速度で回転する機能を持った機材のことです。星は1時間に15℃ずつ動きます。これはずっと星空を見続けていないとわからないくらいの速度です。赤道儀をセッティングすれば30秒でもシャッターを開けていれば、星の日周運動を写真に残すことが出来るのです。

赤道儀は持ち運びが簡単なポータブル赤道儀が販売されているのでおすすめです。

次に単眼望遠鏡についてご説明します。

単眼望遠鏡とは筒と呼ばれる覗き込む穴がひとつの望遠鏡のことです。双眼鏡だと立体感や距離感を感じることが可能ですが、単眼望遠鏡は全て平面に見えます。これは単眼望遠鏡が劣っているのではなく双眼鏡とは別の使用目的があるからです。

単眼望遠鏡は5種類に分類されているので自身が使用するシーンに応じたものを選ぶことが大事です。

単眼鏡の種類

■単眼鏡の種類➀　暗視スコープ

暗視スコープを使用すれば暗闇でも対象を観察することが出来ます。夜行性動物の観察におすすめです。視界は肉眼のように見えるのではなく緑色に見えます。

■単眼鏡の種類➁　防振単眼鏡

防振機能がついているので手ブレを補修することが出来ます。コンサートやライブシーン、美術鑑賞等におすすめです。手ブレが補修されるので、ぶれると見づらい高倍率な単眼鏡を選んでも安心です。

■単眼鏡の種類③　ミュージアムスコープ（ギャラリースコープ）

ミュージアムスコープ（別名：ギャラリースコープ）は対象が近距離にあってもピントがあって観察できる単眼鏡です。美術館や博物館での活用や展示ケースの中の作品の鑑賞、オペラやミュージカルの鑑賞にも活用出来ます。

■単眼鏡の種類④　フィールドスコープ

フィールドスコープは単眼鏡の中では大型の物で、三脚と組み合わせて使用する地上望遠鏡です。日中に野鳥等の動物観察におすすめです。

■単眼鏡の種類⑤　レンジファインダー

レンジファインダーとは対象までの距離が内蔵されているレーダーによって計測できる単眼鏡です。ゴルフや狩猟におすすめです。

使用目的・シーンで選ぶ

上記で紹介した単眼鏡の種類から自身の使用目的やシーンに合った単眼鏡を選びましょう。

倍率で選ぶ

観察対象物をどれくらい拡大して観察できるかを表しています。高倍率になるほど視野が狭く、暗くなるので初めて使用するのであれば10倍ほどの倍率を選ぶことをおすすめします。

最短合焦距離で選ぶ

最短合焦距離とはピントの合う距離のことです。近距離で観察できるもの（植物や作品等）の観察に使用したい方は最短合焦距離が短いものを選びましょう。また、少し離れた距離のもの（コンサートやオペラ等）の観察には最短合焦距離が長いものを選びましょう。

明るさで選ぶ

観察対象物をどれだけ明るく見ることが出来るかを表します。コンサートやオペラ等の室内のシーンでは明るさの数値が大きいものを選ぶようにしましょう。

アイリレーフで選ぶ

アイリレーフとは単眼鏡本体の長さのことです。この長さは、接眼レンズからどれくらい目が離れていても充分な視野が確保出来るかを表しています。眼鏡をかけている方はなるべく15㎝以上の長さがあるものをおすすめします。

双眼鏡についてもご説明致します。

双眼鏡とは地上望遠鏡を2つ平行に並べたもので、遠方の対象物を拡大して観察することが出来ます。両筒で同じ大きさに見えるように調整されています。そのため単眼鏡よりも立体感や距離感を感じることが出来ます。

双眼鏡の種類

■双眼鏡の種類➀　防振双眼鏡

防振機能を備えた双眼鏡です。一般的な防振双眼鏡は電池による防振となっており、スイッチを入れることで振動を軽減し手ブレを防ぐことが出来ます。

■双眼鏡の種類➁　防水双眼鏡

防水機能を備えた双眼鏡です。雨や雪に強いため、アウトドアシーンでの活用におすすめです。

■双眼鏡の種類③　デジタル双眼鏡

デジタルカメラ機能を備えた双眼鏡です。高倍率で写真を撮影することが出来ます。一般的には静止画ですが、高性能な物は動画を撮影することも出来ます。

■双眼鏡の種類④　ズーム双眼鏡

ズーム機能を備えた双眼鏡です。拡大縮小を利用し、ズームしたいところだけをズーム出来ます。ですがズームをすると像の質が低下する傾向にあります。

■双眼鏡の種類⑤　対空双眼鏡

天体双眼鏡とも言われており、天体望遠鏡を2本並べた双眼鏡です。上空を長時間観測しやすい構造になっています。

双眼鏡の選び方は、単眼鏡の選び方と同じで

• 使用目的・シーン
• 倍率
• 最短合焦距離
• 明るさ
• アイリレーフ

コンサートの為に双眼鏡を購入したい！という方は多くいらっしゃると思います。コンサートに適した双眼鏡を選ぶ際に注目してほしい点は「ひとみ径の大きさ」です。双眼鏡の目を当てる側の接眼レンズには「ひとみ」と呼ばれる領域があり、この領域部分の大きさを「ひとみ径」と表記されています。このひとみ径が大きいほど視界が明るくなるので暗い場面が多いコンサートなどで大活躍します。

単眼鏡と双眼鏡の違いは「本体のコンパクトさ・見え方」にあります。
単眼鏡はコンパクトですが、片目で見るため視界が狭く、対象との距離感や立体感や距離感を掴むことが難しくなっています。それに対して双眼鏡は両目で見るため、対象との距離感や立体感がわかりやすくなっています。単眼鏡、双眼鏡どちらにもメリット・デメリットがあるので一概にはどちらが優れているとは言えません。自身の使用目的・シーンに合わせて選ぶようにしましょう。
 

ここからは種類別におすすめの望遠鏡をご紹介致します。

まずは屈折式天体望遠鏡からです。

次に反射式天体望遠鏡もご紹介致します。

カタディオプトリック式天体望遠鏡もご紹介致します。

続いて単眼望遠鏡もご紹介致します。

双眼鏡のおすすめもご紹介致します。

初心者におすすめのメーカーを3つご紹介致します！

ビクセンは1954年に設立された歴史ある日本のメーカーです。天体望遠鏡・単眼鏡・双眼鏡どれもに力をいれておりラインナップも充実しています。また、初心者向けのものからスペックの高い高性能なものまで揃っているのでおすすめのメーカーです。

ニコンは1917年設立の日本のメーカーで天体望遠鏡や双眼鏡のラインナップが充実しています。単眼鏡のラインナップはそこまで多くはありませんが、ニコンの単眼鏡は低価格なものでも高品質なので初心者におすすめです。
 

ケンコーは1957年設立の歴史ある日本のメーカーです。ケンコーも天体望遠鏡・単眼望遠鏡・双眼鏡に力を
入れていてラインナップが豊富です。価格的にはこの3つのメーカーの中だと比較的1番手を出しやすいので、「出来るだけ安価で済ませたい！」と言う方にもおすすめです。安価な商品でも質はいいので安心して使うことが出来ます！

いかがでしたか？望遠鏡にもいろいろな種類があって使用目的やシーンで最適な望遠鏡が変わってきます。この記事を見て少しでもマイ望遠鏡選びのお手伝いになっていれば嬉しいです。また、ここでご紹介した望遠鏡は厳選したものですので望遠鏡の種類はまだまだあります。ぜひ調べてお気に入りの望遠鏡を見つけて、アウトドアライフをもっと素敵なものにしましょう！