人気でおすすめの猫のケージ【おしゃれ・サイズ・必要?】
猫の飼育アイテムの一つであり、今や欠かせないモノとなっているケージ。ケージについては賛否ありますが、室内飼養の徹底が当たり前となってきている今の時代、猫の飼育にとっては必要不可欠な存在です。今回は、そんな猫のケージについて、おすすめの商品とともにご紹介します。
最終更新日2020.12.23
猫のケージは必要か??
昔は、飼い猫も家と外を自由に行き来するのが当たり前でした。しかし、現代では様々な観点から、飼い猫は室内のみの飼育=「完全室内飼養」が一般的になり、国や自治体でも、室内飼養の徹底を呼び掛けています。
猫の室内飼養に際し、健康に配慮したフードや水、安心な寝床、オモチャなど、様々な物が必要になってきますが、猫用のキャットケージもその中に含まれます。猫のケージ・キャットケージというと、「閉じ込めたら猫がかわいそう」「檻に入れるみたいで嫌だ」など、たびたび論争も起こりますが、結論からいいますと、猫のケージはあった方が良いです。なぜ、あった方が良いのか、その必要性についてご説明します。
その前に、「ゲージ」ではなく「ケージ」です
ケージのことを「ゲージ」「猫ゲージ」と言う人もいますが、これは「ケージ」の間違いです。本記事でご紹介する「かご」や「檻」を意味するのは「ケージ(cage)」で、「ゲージ(gauge)」は雨量計や圧力計などの「計器や測定器の総称」を言いますのでご注意ください。
ケージの必要性① 災害時に備えるため
ケージの必要性や、ケージがあって良かったと思うのは、地震や台風などの災害時で、特に「避難」やその後の「避難生活」では、キャットケージは大きな役割を果たします。避難するときには、キャリーバックやハーネスをつけて移動しますが、その後の避難生活では、猫の居場所や生活環境を作るためにはキャットケージは必要不可欠で、近年続く大災害の際にも、キャットケージの必要性や存在に注目が高まっています。
というのも、完全室内飼養の猫を外に出すことで、脱走の恐れや他の猫とのトラブル、また、避難所にいる猫が好きではない人、猫アレルギーがある人とのトラブルの元になります。それに、普通ではない環境に置かれることで、猫がパニックを起こし、精神的に不安に陥ってしまいます。猫は思っている以上に臆病な動物ですので、すべてのことから守るために、猫の居場所=キャットケージを持つ必要性がある、ということです。
ケージの必要性② 自宅の来客対応
猫は、慣れない環境が大の苦手で、自宅に来客があったり、突然見知らぬ人がやってくると、身を隠したり威嚇したりします。猫によっては来客が帰った後もしばらくは身を隠していたり、なかには食欲をなくしてしまう子もいます。それぐらい、猫はとても臆病です。
ただの来客ならまだしも、なんらかの修理や引っ越しなどで、不特定多数の業者が出入りする場合、作業の邪魔をしたり、出入りの隙に脱走したりという心配もあります。作業が長時間になる場合も考えられ、そんなときには、ケージの中に一定時間入ってもらうことで、様々な心配から解放されます。
人も猫も安心して来客者を迎えられるよう、ケージは自宅でも大活躍します。
ケージの必要性③ 子猫の安全のため
まだ目も開かないような、歩き方もたどたどしい超仔猫期は段ボールなどでも十分ですが、自力で排便ができたり、目の色がキトンブルーから変化する生後1か月を過ぎた頃からは、子猫を危険なことから守るために、キャットケージが必要になります。
一番の心配は、高所からの落下です。子猫とはいえ、歩けるようになってくると半端ない運動量となり、自分の身の丈以上のところにも平気で登るようになります。登っても自力では降りれなかったり、無理な着地をして足にケガや骨折をしてしまったりと、その心配事は尽きません。
さらには、あらゆる物事に興味を持ち始めるので、部屋のあちこちをイタズラするようになります。物を落としたりするだけでなく、電化製品のコードを噛んだり、人間の食べ物を食べる、台所に入る、家具の隙間に入り込む、など、人間の想像以上のことをします。
そのため、子猫時代のケージはとても安全な道具です。まだ猫に対応した部屋環境が整っていない人や、イタズラされて困る人、留守をしがちな人などには、ケージの積極的な活用がおすすめです。
成猫には必要ない?
子猫時代が過ぎ、1歳を迎えて成猫になっても、必要性①、②の目的はもちろん、猫が病気になったときや、新しい猫を迎え入れたときなど、要所要所でケージは必要です。
また、緊急時だけでなく、ケージの上に登ることで、キャットタワーとしての役割も果たします。そのため、ケージ上部に敷物を敷いたり、猫ベッドを置くなどして、猫のための居住空間として使用しているケースもあり、子猫時代が終わったからといって処分することなく、そのままずっと設置している人がほとんどです。
おすすめの猫ケージの選び方
上記の必要性を踏まえ、ここで猫ケージの選び方についてご説明します。
選び方① 成長を考えた段数
キャットケージといっても、一段タイプの物から、三段・四段という複数段タイプがあり、価格もその段数によって比例し、安い物から高い物まで様々です。子猫のうちは安全面から一段タイプが良くても、成長し、一歳を過ぎるころには二段以上が好ましくなります。というのも、猫は高さを好む動物なので、ケージとはいえ、猫の生態にあった高いケージが必要になります。
仮に大きい物でなくても、高さがあれば十分です。成長を考えつつ、その後の使い方なども選ぶポイントの一つです。
多頭飼いの場合は?
多頭飼いの場合には、初めから段数のあるケージがあるのが好ましいです。ケージの中で猫に快適に過ごしてもらうには、猫一匹につき一段ぐらいが良いとされます。二匹の場合は二段、三匹の場合は三段、それ以上は、ケージの数を増やしていくような感じです。
選び方② フード、お水、トイレが設置できるかどうか
子猫のときはケージが居場所になり、そこでご飯や水を飲み、トイレ、就寝をします。成猫になってもそのままそこを拠点にする猫も多く、ケージは猫にとって快適な住まいとなります。そのため、ケージ内にフードや飲み水、トイレや寝床を設置できるかどうかが重要です。
万が一、災害が起きて避難生活を送ることになっても、ケージ内が安全かつ快適であれば猫は生活できます。最近はおしゃれなケージも増えていますが、猫がそこで生活できるかどうかを考えてから購入するようにしましょう。
システムトイレの大きさに注意!
システムトイレの導入を考えている人、もしくは既に使用しているお宅は、その大きさとケージの大きさを比べる必要があります。というのも、システムトイレは割と大きく、フード付きの物を購入した場合、ケージの中に入らないか、入っても場所をかなり取ってしまい、猫が快適に行き来することに困難が生じます。
あらかじめシステムトイレの大きさを測った上で、ケージの大きさを調べることも大切です。理想は、フードが付いている場合でも、ゆったりとしたスペースが確保できる状況です。
選び方③ ケージの使用素材(材質)
ケージの素材(材質)は、大きくわけて「プラスチック製」「スチール製」「木製」の三種類です。それぞれともにメリット・デメリットがあり、どちらとも人気のある素材です。
プラスチック製
ここ数年で増えているのがプラスチック製のケージです。軽くて丈夫な上に、見た目がおしゃれな物が多いのが特徴です。スチール製と違って錆びる心配がなく、お手入れのしやすさも人気の理由です。
スチール製
スチール製は昔からあるタイプのケージで、プラスチック製や木製に比べて、安い商品が多いですが、スチール製ゆえに重量も重く、錆びやすい難点があります。錆びて剥がれ落ちた金属を猫が食べてしまったり、スチール部分に当たって猫がケガをしてしまったり、というケースも稀にあるようです。
しかし、販売数やケースの種類、価格の相場が豊富であり、ペットショップやホームセンターでも購入しやすいメリットもあります。
木製
木製のケージは、木が持つ柔らかさや風合いにより、インテリアとしての存在感も強くなる特徴があります。天然木の使用ともなれば、安全面からいっても文句のつけようがありません。しかし、重量が重めであることと、市販であれば価格もやや高めです。そのため、市販に頼らず、自らDIYで手作りする飼い主さんも少なくありません。
おすすめの猫ケージのおすすめ8選
では、ここからおすすめの猫ケージをご紹介します。厳選に厳選を重ねた8商品のご紹介です。
アイリスオーヤマ スリムキャットケージ2段
参考価格: 8,081円
Amazonで一番売れているのが、アイリスオーヤマのスリムキャットケージです。事務用品から家電まで、様々な商品を販売しているアイリスオーヤマは、猫用品もかなり充実していて、この商品も場所を取らないスリムさと、簡単な取り付けが人気となっています。お手入れやお世話がしやすい2つの扉と2枚の木製棚板、万が一の転倒に備えた防止チェーン、キャスターが付属されています。一万円台を切る安い価格も人気の理由です。
高さ | やや低め |
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サイズ | 幅74.5cm、奥行:47cm、高さ:133.5cm |
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重量 | 13.7kg |
耐荷重 | 6kg(棚板1枚につき) |
付属 | 木製棚板2枚、ロック付キャスター、転倒防止チェーン |
素材 | スチール |
アイリスオーヤマ キャットランドケージ ワイド
参考価格: 29,326円
同じくアイリスオーヤマから、ケージとネコが楽しいキャットランドがセットになったケージのご紹介です。ケージとしての役割はもちろん、ネコに必要な爪とぎポールや、お昼寝に最適なハンモックがセットになっていて、緊急時以外でも楽しく使えるお得で機能的な商品です。
高さ | やや高め |
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サイズ | 幅:93cm、奥行:63cm、高さ:169cm |
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重量 | 23.47kg |
耐荷重 | 6kg(棚板1枚につき) |
付属 | 木製棚板4枚、ロック付キャスター、爪とぎポール、ハンモック |
素材 | スチール |
タンスのゲン キャットケージ 3段
参考価格: 24,800円
家具や寝具、インテリアから家電まで幅広い商品を販売しているタンスのゲンからも、様々なネコ関連商品が発売されています。なかでも、このプラスチック製のキャットケージは人気があり、見た目のスリムさや、水洗いしても錆びないというお手入れのしやすさが評判を呼んでいます。特におすすめなのが、ケージの扉が透明なことです。通常、扉もケージと同じ素材であることが多い中、透明な扉のおかげで、中にいるネコの様子がわかりやすいだけでなく、スマホや動画などで撮影しやすいというメリットがあります。
高さ | 高め |
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サイズ | 幅:81cm、奥行:55cm、高さ:182cm |
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重量 | 20kg |
耐荷重 | 20kg(ステップ1段あたり) |
付属 | ロック付キャスター |
素材 | プラスチック |
アイリスオーヤマ プラケージ660
参考価格: 6,600円
アイリスオーヤマからも、プラスチック製のケージは販売されています。なかでもこの一段タイプのケージは、選び方①でお伝えしたように、仔猫用にとても向いています。まだまだおぼつかない仔猫がケガをしないように、また、トイレトレーニングがまだ済んでおらず、粗相や嘔吐をした場合にもサッと洗えることがポイントです。
脱走できないような細かな編み目も十分で、中で暴れまわっても音が響かないところ、また通常扉とは別に、天井からの出し入れができるところもおすすめであり、安い価格も魅力です。
高さ | 低め |
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サイズ | 幅:65.8cm、奥行:50.7cm、高さ:56.1cm |
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重量 | 5.85kg |
耐荷重 | - |
付属 | キャスター |
素材 | プラスチック(ABS樹脂) |
OFT キャット ツリー ケージ
参考価格: 18,095円
四角型のケージが多い中で珍しいのが円柱型のこのプラスチック製ケージです。品質・機能性だけでなく、ネコを360℃見渡すことができる、見え方にもこだわっている商品です。手入れがしやすくて軽い上に、インテリアとしての存在感も抜群です。製造は中国ですが、企画・デザインはアメリカです。二段タイプの他にも三段タイプがあり、好みやネコの頭数によって選べます。
高さ | やや高め |
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サイズ | 高さ:140cm、直径:75.5cm |
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重量 | 14kg |
耐荷重 | 8kg(棚板1枚あたり) |
付属 | キャスター(ロック付2個、ロック無2個) |
素材 | ベース・棚板・天板:ポリプロピレン、格子:ABS樹脂 |
キューイック 木製4段キャットケージ
参考価格: 26,940円
まだあまり木製タイプの種類はなく、あったとしても高額であったり、とても重くて気軽な購入には至らないケースがあります。その点、このキャットケージは4段にも関わらず、28kg程度の重量で、価格も比較的お手頃です。部屋の場所を選ばない、天然木の自然な風合いが特徴です。なお、キャスターは別売りです。
高さ | やや高め |
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サイズ | 幅:87.0cm、奥行:61.5cm、高さ:176cm |
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重量 | 28kg |
耐荷重 | - |
付属 | なし |
素材 | フレーム:天然木、柵:スチール |
SHUIJ 木製の猫ケージ ヴィラ
参考価格: 86,854円
パッと見キャットケージとは思えない、まるでホテルのような、高級感あふれる木製のケージです。柵もすべて木製のため、おしゃれかつ自然の優しい感じが漂います。一番下の段は、システムトイレもすっぽりと入る広さで、爪とぎポール、寝床など、ネコの遊び心をくすぐる仕掛けが満載です。けして安い価格ではありませんが、おしゃれにこだわりたい・木製にこだわりたい人にはおすすめです。
高さ | やや低め |
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サイズ | 幅:60cm、奥行:60cm、高さ:123.5cm |
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重量 | 10kg |
耐荷重 | - |
付属 | 爪とぎポール、キャスター |
素材 | 無垢材 |
ねこっとハウスⅢ
参考価格: 39,800円
こちらは大型のキャットケージです。高さがあり、トイレやフード、飲み水の容器はもちろん、キャットタワーもまるまる入り、高さを好むネコにとっては快適すぎる空間です。ケージに抵抗がある人も、この見た目と機能ならば納得できるんではないでしょうか。「閉じ込める」という概念がなくなるぐらい、開放的な工夫が施された商品です。
なお、こちらの商品は、ベビーゲートやベビーサークルで実績を重ねている「日本育児」のペットブランド「PET SELECT」によるもので、安心安全な「生産物賠償責任保険」が付いています。
高さ | やや低め~高め |
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サイズ | 約幅:77cm、奥行:110cm、高さ:120~200cm |
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重量 | 約20kg |
耐荷重 | - |
付属 | 生産物賠償責任保険 |
素材 | ABS樹脂、スチール、アルミニウム、ポリプロピレン |
猫ケージのおすすめ商品比較表
商品 | ||||||||
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商品名 | アイリスオーヤマ スリムキャットケージ2段 | アイリスオーヤマ キャットランドケージ ワイド | タンスのゲン キャットケージ 3段 | アイリスオーヤマ プラケージ660 | OFT キャット ツリー ケージ | キューイック 木製4段キャットケージ | SHUIJ 木製の猫ケージ ヴィラ | ねこっとハウスⅢ |
価格 | 8,081円 | 29,326円 | 24,800円 | 6,600円 | 18,095円 | 26,940円 | 86,854円 | 39,800円 |
高さ | やや低め | やや高め | 高め | 低め | やや高め | やや高め | やや低め | やや低め~高め |
サイズ | 幅74.5cm、奥行:47cm、高さ:133.5cm | 幅:93cm、奥行:63cm、高さ:169cm | 幅:81cm、奥行:55cm、高さ:182cm | 幅:65.8cm、奥行:50.7cm、高さ:56.1cm | 高さ:140cm、直径:75.5cm | 幅:87.0cm、奥行:61.5cm、高さ:176cm | 幅:60cm、奥行:60cm、高さ:123.5cm | 約幅:77cm、奥行:110cm、高さ:120~200cm |
重量 | 13.7kg | 23.47kg | 20kg | 5.85kg | 14kg | 28kg | 10kg | 約20kg |
耐荷重 | 6kg(棚板1枚につき) | 6kg(棚板1枚につき) | 20kg(ステップ1段あたり) | - | 8kg(棚板1枚あたり) | - | - | - |
付属 | 木製棚板2枚、ロック付キャスター、転倒防止チェーン | 木製棚板4枚、ロック付キャスター、爪とぎポール、ハンモック | ロック付キャスター | キャスター | キャスター(ロック付2個、ロック無2個) | なし | 爪とぎポール、キャスター | 生産物賠償責任保険 |
素材 | スチール | スチール | プラスチック | プラスチック(ABS樹脂) | ベース・棚板・天板:ポリプロピレン、格子:ABS樹脂 | フレーム:天然木、柵:スチール | 無垢材 | ABS樹脂、スチール、アルミニウム、ポリプロピレン |
商品リンク |
まとめ
今回は、キャットケージについてご紹介しました。いかがでしたか?お伝えしたように、キャットケージには災害や来客などの緊急時の避難場所として、また子猫の安全確保、成猫になってからも寛げる居場所というように、様々なメリットがあり、その必要性は十分です。
購入した際には、ケージの扉は閉めっぱなしにはせず、常に開けた状態にしておきましょう。そうすることで、猫が好きな時に行き来ができ、いざというときにも入ってもらいやすいので、普段から積極的に使ってもらえるようにしておくことが大事です。価格が安い物から高い物までケージも様々ですが、今回お伝えした選び方を参考に、愛猫や住宅環境に見合った物を探していただければ幸いです。
なお、緊急時や災害時などでは、キャットケージをレンタルできる場合もあります。レンタル先に限りはありますが、「ネコ」「ケージ」「レンタル」で検索し、お近くでレンタルできるところをあらかじめ知っておくこともおすすめします。