スピーカーのエージングは必要?期間は?効果はあるの?

エージングはイヤホンや楽器、ヘッドホン、オーディオ機器などと同じようにスピーカーでも行います。楽器やイヤホンと同じくスピーカーのエージングは必要とも不要とも言われていますが、スムーズな出力やこだわりを取るか、消耗を避けるべきかは完全に個人の好みでしょう。
最終更新日2020.12.31
スピーカーのエージングとは?
新品のスピーカーを使う前にエージングを行います。エージングというのは『慣らす』というような意味の英語で、新品のスピーカーを稼働させるときに一定時間ならし運転を行うことです。
イヤホンやオーディオ機器全般、楽器などでエージングは行われていますが、スピーカーのエージングも同じく慣らし運転によって本来の性能が発揮できるようにすることが目的です。
スピーカーのエージングは実際必要?
楽器やイヤホンと同じくスピーカーのエージングは必要とも不要とも意見が分かれています。科学的根拠は不明とされており、大手メーカーもエージングの効果を明確には言及をしていません。
不要だとする根拠もまたないのが実際のところで、音源にこだわりがある人はやはり道具を大事にするという傾向もあって「嘘だとか意味ないなどという意見もあるけど、低音域がちゃんと聞こえるようにするためには必要、エージングが不要だとする意見は無視」などという実際の意見もあります。
ただし数時間~数百時間の慣らし運転になるので部品の消耗にもつながるという点も考慮して行うべきだとも言えます。スムーズな出力やこだわりを取るか、それとも長く使うためには消耗を避けるべきかは個人の好みでしょう。
耳での変化は確実にあります、変化がないと考えてしまうよりもオーディオを楽しむという目線で考えてもらえると特段エージングも楽しく感じてできます。
オーディオは冷蔵庫や炊飯器などのライフラインのものではなく趣味のもの、道楽や遊びの世界になります。なのでとことんこだわりたい人は文句なく最高の状態で楽しめるようにエージングをしましょう。
スピーカーのエージングのやり方
エージングの方法はすごく簡単で難しい技術はありません。ただ音楽を流し続けるだけです。誰でも簡単にできますね。音が振動することで内部の部品が徐々になじんでいくと考えられています。
スピーカーをエージングをするときの適性音量は?
エージングで各部品に音の振動を送る必要があるので、音量はやや普段よりも高い方が良いです。
音量が少し高い状態で鳴らし続ける必要があるので近所迷惑や、家庭内のトラブルにならないようにできるだけ配慮もした方が良いです。
スピーカーを向かい合わせにおいて、布団などで覆うという方法もあります。これで音漏れが若干でも防げます。梱包時に使っていた発泡スチロールやエアーパッキン(通称:プチプチ)などでもかなり防音になります。
スピーカーのエージングに適した音源とは?
自分の好きな音源で基本的に大丈夫です。スピーカーに付属している説明書を読んで注意事項に特別記載がなければ自由に選びましょう。
毎日数時間慣らし続ける必要があるので、普段聞きなれている音楽であれば音質の変化にも気がつくので最初と最後に違いを比べてみるのもおすすめです。
低音や高音まで幅広い周波数の出る『ピンクノイズ』を含む水のせせらぎなどの自然音もエージングにおすすめです。人がリラックスできる『1/fゆらぎ』は長時間鳴らしても体への負担が少ないです。
YouTubeなどでピンクノイズと検索するとエージング向けの音源が無料で見つかります。ちょうど10時間の音源は下記の動画を見つけましたので、ご利用いただけたらと思います。
スピーカーのエージングに必要な時間・期間は?
イヤホンやヘッドホンなどに比べるとスピーカーの方が長く行うことが多いのが一般的です。
新品であれば、スピーカーの大きさによって小型から中型サイズは10~30時間が目安、大型スピーカーになると100時間がおよその目安です。
エージングの期間について詳細な規定というものはありませんが、100時間の慣らし運転であれば10時間を10日間でも、5時間を20日間でも特に問題はありません。
スピーカーのエージングの注意点
エージングをする際にエージング用のCDや音源を使う人がいますが、この音域は人が聞くことのできる範囲を超えた音も流れています。
エージングで音量を高くしての使用で、必要以上の負荷がかかるとオーディオの寿命が縮まったり、耳に負荷がかかる恐れがあるためその点を注意してください。
スピーカーのエージングのまとめ
- エージングは慣らし運転という意味で、オーディオ本来の性能を発揮するのが目的で行う。
- スピーカーのエージングは耳での変化は確実にあると言える、オーディオ機器を楽しむという目線で考えるとこだわるならエージングはおすすめです。
- 特に難しい技術もいらないため、音源を流すだけでエージングが出来る。
- エージングに向く音源はYouTubeなどネット検索で無料のものが手に入る。