冬場にピッタリの入浴剤おすすめ人気10選｜最高な香りと保湿で疲労回復を

寒い冬、空気が乾燥する冬、でも家に閉じこもってばかりは嫌！しっとりお肌でアクティブにこの冬を乗り切りたいという人におすすめなのが入浴剤です。手軽に利用できていろいろな効果が期待できます。

でも、最近の入浴剤はとても種類が多く、どれを選んでよいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、入浴剤の選び方を紹介し、この冬を乗り切るのにピッタリな入浴剤を紹介していきます。
 

まず、たくさんある入浴剤の選び方を、種類での選び方、香りでの選び方、用途での選び方の順に紹介していきます。

入浴剤の種類分けと言っても、いろいろな分け方があります。ここでは、化粧品と医薬部外品の違いと、含まれている成分の違いについて説明していきます。
 

市販されている入浴剤は「医薬品医療機器等法」で規制され、使用目的や成分等によって化粧品と医薬部外品の2つに分類されています。

化粧品とは「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。」と定義されています。従って、化粧品の入浴剤は「皮膚の洗浄」や「皮膚を潤わせる」などの効能に限られます。

医薬部外品は簡単に言えば「人体に対する作用が緩和なものをいう。」と定義されています。すなわち、体に強い作用が出ないものであるということです。そして、医薬部外品は製造販売承認制で、医薬品と同じように厳しく規制されていますが、販売についての規制はされていません。ですので、化粧品店やスーパー・雑貨店等でも販売されています。

また、化粧品にも、医薬部外品にも入らないものは、雑貨となります。雑貨の入浴剤には、色や香りなどお湯の変化しか表示されていません。

しかし、雑貨だからダメで、医薬部外品だから良い、というものではありません。それは、入浴剤に何を期待するかで違ってきます。
 

入浴剤の種類には無機塩類系・炭酸ガス系・生薬系・酵素系など含まれている成分の違いによる種類があります。しかし最近では1種類単独ではなく、いくつかの種類を合せた複合タイプのものも多く市販されています。

「無機塩類系」は最も一般的な入浴剤で昔から広く利用されています。無機塩類を主成分としていて、主に使われているものは硫酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムです。温熱作用が高められ、からだよく温まります。

「炭酸ガス系」は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩と有機酸類を組み合わせて配合されていて、湯の中に入浴剤を入れると泡が発生します。いわゆる炭酸泉に近い効果が期待できます。

「生薬系」はミョウガやみかんの皮などの薬草やハーブなどが加えられている入浴剤です。何が加えられているかで効果は変わってきます。自分に合った薬草やハーブを選ぶことができるのも魅力の一つですし、香りを楽しむこともできます。

「酵素系」は、皮膚に無理な刺激を与えずに清浄にし、他の成分と共に入浴効果を高めます。酵素は動植物の体の中で作られ、蛋白質や脂肪、澱粉等を分解して消化や 洗浄を助ける効果をもっています。

「清涼系」は、無機塩類系や炭酸ガス系の成分に、メントールなどの清涼成分等を加えたりしてより冷感が感じられるようにしています。また、入浴後の肌をサッパリとさせます。

「スキンケア系」は、保湿成分を含むもので、成分を皮膚に吸着・浸透させて、スキンケアを行うものです。
 

香りは私達の心と身体に働きかけ、リラックスやリフレッシュを促したり、健康を保ったり、心身のバランスを整えたりと、さまざまな効果をみせくれます。最近では医学分野でも香りの活用が始まっています。そんな香りの効果を入浴で生かさない手はありません。

香りにもいろいろあります。ミルクの香り・ゆずの香り・カシスの香り・柑橘系の香り・ローズの香り・山椒の香り・ハーブの香りなど色々な香りの入浴剤が販売されています。

どんな時にどんな香り？　　

参考に香りの持つ効果をいくつかあげていきます。

「ストレスを解消したい」時ときには、ローズ・ラベンダー・レモンの香り
「ぐっすり寝たい」時には、ラベンダー・オレンジ・ベルガモット香り
「リフレッシュしたい」時には、ペパーミント・レモン・グレープフルーツの香り
「気持ちを落ち着かせたい」時には、ヒノキ、カモミールの香り

などがあげられます。

しかしながら基本は自分が気持ちいいと思える香りが一番です。効果を優先して我慢して嫌いな香りを嗅ぐなどとうのは逆効果です。気持ちの良い入浴で気分安らかに香りを楽しみましょう。
 

入浴の目的は人それぞれ違っています。したがって、そのときに加える入浴剤も異なってきます。なんのために入浴剤を利用するかも入浴剤を選ぶための一つの選択肢になります。

「身体の冷えが気になる」「しっかり温まりたい」方には、無機塩類系の入浴剤がおすすめです。
入浴による温熱効果や清浄効果を高めるのに加えて、お湯を軟らかくします。炭酸ナトリウム・炭酸カルシウム・炭酸水素ナトリウムなどが含まれたものです。また、生薬系のものも温熱効果を高めます。

「疲れをとりたい」方には、炭酸ガスが発生する入浴剤がおすすめです。
炭酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩と有機酸類を組み合わせて配合し炭酸ガスを発生させて、お湯のｐHを調整しています。炭酸ガスは皮膚から吸収され、血管を広げる役割があるために血行が良くなり、体内の老廃物が体外に出され疲れを取ることができます。

「肌荒れが気になる」「肩がこる」「腰が痛い」方には、生薬系の入浴剤がおすすめです。
生薬の効果は生薬の種類によっても違います。中に含まれている化学成分の働きと、香りの働きからその効果が生まれてきています。生薬には長い歴史があり、現在では日本ばかりではなく欧米でも高い評価を得ています。

「肌の乾燥が気になる」方には、保湿剤を含む入浴剤がおすすめです。
肌はお湯に浸かると柔らかくなり、いろいろな成分が浸透しやすくなります。すると肌を潤す成分も体の表面だけでなく皮膚の中まで浸透していき、肌の乾燥を防ぐことができます。

いろいろな入浴剤の選び方を紹介してきました。しかし、季節によって、気分によって種類を替えられるのが入浴剤の良いところです。そこで、寒い冬におすすめの入浴剤の選び方をを紹介していきます。

冬は外気やエアコンによる空気の乾燥によって、皮脂の分泌や角層の水分が減少し異物の侵入を防いだり、肌内部の水分蒸散を防いだりする皮膚のバリア機能が低下して、肌荒れが起きやすくなってしまいます。

そこで冬におすすめなのが保湿成分をたっぷりと含んだ入浴剤です。

特に冬の乾燥時は、入浴後に角層中の水分が失われがちになり、肌のかさつきが起こりやすくなっています。またお湯に浸かって柔らかくなった肌は浸透し易くなっていますので、保湿成分が肌の表面に吸着するだけではなく、角層内部にまで浸透していきます。その結果、入浴後しっとりとした、すべすべの肌になります。

米胚芽油・セラミド・エステル油・ホホバ油・スクワラン・ミネラルオイル・米発酵エキス・植物エキスなどの保湿成分が含まれたものです。
 

冷え性の方には冬は辛いものです。そんな方におすすめなのが無機塩類や炭酸ガスの入浴剤です。

硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウムなどを主成分とするものです。

塩類が肌の表面のタンパク質と結合して膜を作り身体の熱が逃げるのを防ぐために、入浴後の保温効果が高くなり湯冷めしにくくなります。

また、炭酸水素ナトリウムは皮膚の汚れを乳化し、清浄効果があり、硫酸ナトリウムは皮下組織に働き、あせも・ひび・あかぎれなどの予防にも効果があります。無機塩類の入浴剤には、お湯を軟らかくする働きもあります。

各地の温泉名をつけた商品のほとんどはこの無機塩類系入浴剤です。

炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどとコハク酸、フマル酸、リンゴ酸等を組み合わせて配合し炭酸ガスを発生させます。

湯に溶けた炭酸ガスは皮膚から吸収されやすく、血管の筋肉へ直接働きかけて血管を広げます。血管が広がると血圧が下がり、血流量が増え体表面の熱を全身へと運び、体の芯まで温まります。また、血流量が増えるために全身の新陳代謝が活発になり、疲れや痛みなどを緩和する効果もあります。

炭酸ガスの入浴剤を使う時には注意しておくことがあります。
1つ目は錠剤等が溶け切った状態で入ることです。よく泡が出た状態で入浴される方がいますが、効果を発揮するのは泡ではなく、湯に溶けた炭酸ガスだからです。

2つ目はぬるめのお湯で入浴することです。炭酸ガスは湯温が低いほうが湯に溶けやすいですし、湯にゆっくり浸かることで、全身がしっかりと温まります。ただし、溶けていた炭酸ガスは時間がつと抜けて炭酸ガスによる温浴効果はなくなります。

ここからは、実際に市販されているおすすめ入浴剤を紹介していきます。参考にしてみてください。

日本には昔から、端午の節句に菖蒲湯に入り、無病息災を願ったり、冬至に柚子湯に入って邪気を払ったりする習わしが伝わり、綿々と受け継がれています。今でもその季節になるとお風呂屋さんなどでも実施されているところが多くあります。

これらの習わしも科学的に研究され、その効果も認められてきています。また、日本には温泉が多くあり昔から湯に慣れ親しんでいます。

それらの効果をいつでも味わえるようにしているのが入浴剤です。ストレスの多い現代社会ではますます有用なのかもしれません。今では多種多様の入浴剤が販売され、選ぶだけでも楽しくなってきます。楽しく選び、楽しく入浴、そして1日の疲れやストレスを解消し、明日への活力としたいものです。