オーディオインターフェイスおすすめ人気15選【初心者/曲作りに】

パソコンと音のやり取りを行うオーディオインターフェースは、その音の出入り口となる重要な機材です。パソコンでオーディオを高音質で再生したり、ギターなどの楽器の録音やコンデンサーマイクの接続に必要となる機器です。

パソコン本体にも元々オーディオを録音、再生する機能は付いているものの、音質が良くなくDTM(ディスクトップミュージック＝パソコンを使用して音楽を作成編集する事の総称)を行う上で、より良い音質の再生に、このオーディオインターフェイスは必須の物です。

オーディオインターフェイスの基本的な働きは、パソコン上のデジタル信号を、人が聞く為にアナログ音声信号に変換する(D/A)のと、その逆に楽器などをオーディオインターフェイスに接続して、データ化を図り、パソコンで操作出来るように(A/D)もする事です。

楽器やマイクからの音源をパソコンに取り込む際には、音そのものの「アナログ信号」をパソコンで扱える「デジタル信号」に変換しています。DTMソフトでの録音、編集、シンセサイザーの演奏といった一連の過程の裏では、パソコン全体が「デジタル処理」といった仕事を行っています。

上記の「デジタル処理」、この仕事量を超えてしまった時に、見出しの音の遅れ、音の歪み、パソコン停止といった、不具合が生じてしまいます。こんな時にオーディオインターフェイスはこれら音に関する不具合を解決してくれ、パソコン上における音楽作成は劇的にスムーズ、快適になる訳です！

＜入力数＞
同時にいくつの入力が必要か？となると、例えばドラムの録音の様に、複数のマイクを使用して行う場合、複数チャンネル入力に対応したオーディオインターフェイスが必要になります。他に数台のシンセサイザーを音楽作成で使用する場合でも、入力数の多いタイプだと、非常に効率的に作成する事が出来ます。

＜出力数＞
ライブなどでDTMソフト側で複数の出力を行い、ミキサーなどでそれぞれをコントロールする、といった場合やはり多チャンネル出力のモデルが必要となります。

DAW(デジタルオーディオワークステーション)とは、デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業が出来る様に構成された一体型のシステムを指します。⑴専用のハードウエアで構成された専用機、そして今回のオーディオインターフェイス接続の様に⑵パソコンまたはスマホやタブレット端末を核としてオーディオ入出力を追加したシステムの二つに分けられます。

⑵のパソコンを核としたDAWには、大きく分けて二種類の方式があり、一つは専用のDPS(デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ)ボードをパソコンに接続して、そのボードで主な処理を行うタイプで、代表的なものにPro Tools HDがあります。もう一つは、パソコン自体がオーディオ処理の演算主に担うタイプで、代表的なものにCubaseやSONARが挙げられます。

いずれもパソコンに各々必要なハードウェアを追加した上で、専用のソフトウェアアプリケーションを実行することで稼働します。

音楽制作を行うにあたって、上質な音源の為になくてはならないオーディオインターフェイスですが、いざ選ぶ段階で、どこに重点を置くか、またチェックしておかなければならない点など、項目別にお伝えして参ります。

オーディオインターフェイスには対応可能なOS(オペレーティングシステム)について知り、適切なOSを選ぶ必要があります。一般的なPCのOSとしてMac OS、Windowsの他にLinux、iOS、Androidが挙げられます。ご自分の使用環境によって選びましょう。

音楽作成に関わる全般で、コンパクトなスマホやタブレットと接続可能か使えるかチェックし、無駄なスペースを取らずシンプルにスムーズに作業が進められるに越した事はありません！Apple社のiOS、Google社のAndroidの各々二つのOSが入ったデバイスと接続可能なオーディオインターフェイスを選んで、作業効率を上げられる一因にされてみてはいかがでしょうか。

以前はパソコンとの接続は「Firewire」が主流でしたが、最近はUSBで対応するオーディオインターフェイスが殆どです。USBケーブルは専用以外のタイプでも、形状が合えば市販のどんなケーブルでも使用出来る、といった大きな利便性があります！

中でもUSB-C(またはUSB-TypeC　USB3.1、3.2)は、小型で高性能、最新のノートパソコンやモバイルデバイスに最適、簡単に接続が出来ます。また、USB-TypeBのUSB2.0、3,0に下位互換性があり、幅広く使用出来ます。USB-Cにはコネクタ部分に上下の区別がないため、差込口を誤る心配がありません。

最新規格「USB4」が発表されましたが、このUSBの最大転送速度40Gbpsを満たそうとすると、USB4ポート、対応デパイス、対応ケーブル全ての性能を満たした場合に初めて、40Gbpsを出す事が可能なので、やはり今一番どのインターフェースにも対応出来、高性能で使いやすい、USB-Cをおすすめします。

オーディオインターフェイスに接続したい機材は、用途や目的に応じて数種類あるかと思われますが、事前にオーディオインターフェイスに搭載された端子と、その機材がちゃんと接続されて情報(音源)を取り込めるか確認する事は、対応OSのチェックと同様当然行わなければなりません。

入力する音源の機材別に入力端子を分けてみますと、以下の表の様になります。

入力とは逆に、パソコンで再生した音をオーディオインターフェイスからアナログ化して出力し、深みや色合い、迫力ある”音楽”として再生する為の機材へつなぐ際に、出力端子についても事前に確認しておく必要があります。

出力する機材別に出力端子を分けてみますと、以下の様になります。 

オーディオインターフェイスを選ぶ際にDAWがついている物なら、すぐにでもDTMを始める事が出来ます。初心者の方が扱うのに最適ですし、余分な機材を揃える必要もなく、スムーズに作曲、編集その他の手助けになるはずです。

上記のリンクのサイトで紹介されている、オーディオインターフェースの「音質」について、頒布図の形式で比較してみると、縦と横それぞれの両矢印が十字型にクロスした形で縦方向が解像度、空間再現の高低、横方向が(音質の)硬さ、柔らかさを表します。縦方向では上に行くほど解像度、空間再現共に高く、横方向では左側が音が柔らかく滑らか、右側が硬く粗まで聞こえてしまう様な再現性です。

音が硬い方が音楽制作には向いている様に考えられていますが、初心者の方から、プロ級の方、使用目的他、実際に扱う方は様々な状況でいらっしゃるので、ご自身のお使いになりやすい、使用目的にに合った音質、解像度の機材をお選びになって下さい。

サンプリングレートとビットレートは、音声データの圧縮前と後での音質を表すのに使い分けられます。

＜サンプリングレート＞
アナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバーターにおいて、「1秒間に実行する標本化処理の回数」を表す値です。例として標準的なサンプリングレート(音楽CDで採用されているサンプリング周波数)は44.1k㎐ですが、これは声や音波形を毎秒44,100回細切れにしてそれぞれの時点の音声情報を、デジタル情報に、つまり「標本化」を行うという事です。
この標本化する回数が多いほど、滑らかな音となり、音質が良いと感じる事が出来ます。

＜ビットレート＞
「音量を何段階で表すか」を示した値です。標準的なビットレートである16ビットの場合、情報量を2の16乗(＝65536段階)で示します。このビットレートの数値が低いと、ざらついた粗い音質となります。サンプリングレートと同様ビットレートの数値が高いほど、情報の再現量が多くなり、音質が良くなります。

何でも購入しようとなると気になるのが価格ですが、分かりやすく3万円以下、3万円～10万円、10万円以上の三つに分けさせて頂きました。それぞれについて紹介します。

3万円以下のモデルは低価格ながら多くの機能を兼ね備えたものが多く、自宅での録音だけでなくバンドの録音もこなす優れものも中にはあります。しかし、入出力が不十分・モノラルであったり、スピーカーへの出力がRCAのみであったりするので、ご自分が重要視する点を見極めて選ぶようにしましょう。

この3～10万円台の価格帯は中級モデルが多く、音質の良さに加え、機能の充実性も満たされているのが特徴です。オーディオインターフェースの使い方に慣れてきた方が、次のステップにお求めになられるのに良いと思われます。

上級者向け、プロ仕様の物が中心で、高い音質と機能性を兼ね備えたものばかりです。本格的な音楽制作を行う方におすすめです。

選ぶポイントとして最後に、おすすめの人気メーカー別にご紹介いたします。それぞれのメーカーの特色や、製品毎のメリットなど、ご自身の使用目的や好みに合った製品を見分けられる参考にして頂ければ幸いです。

Roland(ローランド)はYAMAHAやKAWAIと共に、日本を代表する大手電子楽器メーカーで、社名と同名の「Roland」は会社のメインのブランドで、オーディオインターフェースも初心者からプロまで幅広く対応出来る機種を提供しています。電子楽器の音色、特性を完全と言って良いほど制覇し、楽器の録音をはじめモニターに適した音作りが特徴です。

Steinberg(スタインバーグ)はドイツのソフトウェア会社で、MIDIシーケンスソフトやDAWソフト、ソフトウェアシンセサイザーを主力としており、オーディオインターフェースでは「UR28M」「UR824」「MR816CSX/MR816X」などを提供しています。動作の安定性とバランスの良い機能性と高音質から、幅広いユーザーに人気があります。リーズナブルな製品もあり、初心者の方にも安心してお使いいただけるメーカーです。

Focusrite(フォーカスライト)は、イギリスのハイウィカムに本拠地を置く音楽機材の製造業者、英国屈指のプロフェッショナルオーディオ機器ブランドです。オーディオインターフェースでは、Scarlett(スカーレット)、Clarett(クラレット)シリーズをはじめとする製品のどれもを、プロのエンジニアが太鼓判を押すハイレベルな水準を実現しています。

Scarlettにおいては、クラス超えた高音質で人気を博したScarlettプリアンプ(マイクが拾う微弱な信号を他の他の楽器等と合わせるレベル(音量)の音質を再度見直して、更なる音質向上を実現しました。代表的な「ISAプリアンプ(プロフェッショナル用コンソールの核となる増幅回路)」の音質をモデリングする「AIRモード」を搭載し、よりオープンでクリスタルクリアなサウンドで録音を可能とさせました。

TEAC(ティアック)は、日本の音響機器メーカーで2013年に、米国のギターメーカーであるギブソン社の子会社となりました。中でも「TASCAM」は、音楽制作関連製品に使用されるブランド名で、音響に関わるトータルソリューションを提供しています。USBオーディオインターフェースでは「USシリーズ」の1x2、2x2、4x4、16X08、「SERIES」の102i、208iなどがあります。

最後にオーディオインターフェース　おすすめの商品15点についてご紹介していきます。数ある商品の中から使いやすく、音楽制作に必須なアイテムとして、長く愛用出来るものをお選び頂くのに少しでも手助けになれれば幸いです！

いかがでしたでしょうか。本来の目的である音楽制作を、効率良く満足の行くものにする為の、ハイレベルな機能付きのオーディオインターフェースから、ライブやパフォーマンス向けのタイプ、手軽に自室で作曲を楽しめるものから、プロが商業的に作成するものまで実に様々です。

ご自身の使用する目的、接続し共に音楽作りに関わる各種電子楽器やボーカルの関係を踏まえて、それらに合ったオーディオインターフェースに巡り合われる事を祈っています！　どうか皆様の、世界で唯一の素敵な曲作りに目一杯、役立ちます様に。