ヘッドホンのインピーダンスで音質がどう変わるのかご紹介!

ヘッドホンのインピーダンスで音質がどう変わるのかご紹介!

皆さんはインピーダンスについてご存じでしょうか?インピーダンスはヘッドホンやイヤホンなどのオーディオ機器を選ぶ際には重要な指標となります。今回はヘッドホンやイヤホンのインピーダンスについて利点などをお英混ぜながら紹介していきます。

吉田 啓
ライター

吉田 啓

記事の目次

  1. 1.インピーダンスとは?
  2. 2.ヘッドホンのインピーダンス
  3. 3.インピーダンスによる音質の変化
  4. 4.ヘッドホンのインピーダンスと音量の関係
  5. 5.ヘッドホンのインピーダンスの基準と目安は?
  6. 6.まとめ

インピーダンスとは?

フリー写真素材ぱくたそ

始めにインピーダンスについて説明します。インピーダンスとは交流回路における電圧と電流の比のことです。交流回路において電気抵抗であるコイルやコンデンサは電気の周波数により抵抗値が異なるため、電流が使用環境の影響を受ける場合に使用されます。

わかりやすく言うと、交流回路における抵抗値【単位Ω(オーム)】のようなものです。なので、インピーダンスの値が高ければ高いほど電流が流れにくくなり、低ければ低いほど流れやすくなります。

しかし、電流の流れやすさがヘッドホンにどのような影響を与えるのか、分からない方も多いかと思います。そこで今回はインピーダンスがヘッドホンに与える影響を音質や音量などに着目しながら、それぞれの特徴や違いについて解説していきます。

ヘッドホンのインピーダンス

インピーダンスは主に値の大きい高インピーダンス(ハイインピーダンス)と値の低い低インピーダンス(ローインピーダンス)に分けられます。

インピーダンスマッチングとは?

Photo byKaz

インピーダンスマッチングとは信号を送る側と受け取る側のインピーダンスの値を同一のものとすることで、インピーダンス整合とも呼ばれています。

このインピーダンスマッチングはヘッドホンやイヤホンなどではとても重要なもので、ヘッドホンのインピーダンスと音楽を再生する機器(スマートフォンやPCなど)のインピーダンスがかみ合わないと、ヘッドホンに十分な電流が流れないためヘッドホンの性能が十分に発揮されないといったことが起きてしまう可能性があります。

インピーダンスマッチングが上手くいかないとき

Photo by tj scenes

しかし、このような問題はアンプさえあれば大抵解決します。アンプはヘッドホンに流す電流を調整することが出来るため、インピーダンスマッチングが不完全でも、アンプを介入させることによりヘッドホン側にも十分な電流が流れ、ヘッドホンの性能を十分に発揮させることが出来ます。

また、アンプは低インピーダンスヘッドホンの音質向上の効果もあるため、手持ちのヘッドホンのノイズが気になるという方は一度アンプを介した仕様を試してみてはいかがでしょうか?
 

インピーダンスによる音質の変化

始めにインピーダンスの大きさがヘッドホンの音質にどのような影響を与えるのかについて解説していきます。

高インピーダンス

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まず、高インピーダンスのヘッドホンの音質について解説します。高インピーダンスのヘッドホンは雑音が少なく、高い音質を持っています。これは、インピーダンスが高ければ高いほど電流は流れにくくなり、不快に感じる小さな雑音がカットされるためです。そのため、雑音の少ない高い音質で音楽を楽しむことが出来ます。

低インピーダンス

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逆に、低インピーダンスのヘッドホンは電流が流れやすいことから雑音がカットされず、音質はあまり良いとは言えません。雑音がほとんどカットされないため繊細な曲は音が歪んでしまうといった事も起きる場合があります。

また、イヤホンはヘッドホンよりも小さいことからインピーダンスが低いため雑音が入りやすくなっています。

ヘッドホンのインピーダンスと音量の関係

次にインピーダンスがヘッドホンの音量にどのような影響を与えるのかについて解説していきます。

高インピーダンス

Photo byjosemiguels

高インピーダンスのヘッドホンは音質の良さが売りですが、デメリットとして音量が小さくなってしまうと言うことが挙げられます。インピーダンスの高さから小さな雑音だけでは無く、必要な音もカットしてしまうからです。

それならば音量を上げれば良いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、音量を上げるとカットされていたノイズが入ってきてしまうため音質が悪くなってしまいます。そのため、大音量で音楽を聴きたいという方には物足りなく感じるかもしれません。

低インピーダンス

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低インピーダンスのヘッドホンは電気抵抗が低いため音がほとんどカットされません。そのため大音量で音楽を楽しむことが出来ます。大音量で迫力のある音楽を聴く際には低インピーダンスのヘッドホンが向いていると言えます。

しかし、音量を上げると必然的にノイズも大きくなるため注意が必要です。
 

ヘッドホンのインピーダンスの基準と目安は?

ここまでヘッドホンのインピーダンスについて解説してきましたが、じゃあインピーダンスがどれくらいならちょうど良いの?と疑問に思うかと思います。実はヘッドホンのインピーダンスはある程度接続されるオーディオ機器を想定して作られています。

そのためいくら良いヘッドホンでも安い音楽プレイヤーではポテンシャルを発揮しきれないのです。ここではヘッドホンのインピーダンスの基準と目安について、使用する機器などについて交えながら解説していきます。

高インピーダンス

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高インピーダンスのヘッドホンのインピーダンスは大体40~50Ω(オーム)以上が高インピーダンスのヘッドホンだと言われています。また、エンジニアが使うようなヘッドホンとなると300Ωや600Ωなどのヘッドホンもあるそうです。

このように高いインピーダンスを持つヘッドホンはスマートフォンや携帯型音楽プレイヤーでは互いのインピーダンスがかみ合わないため、ヘッドホンのポテンシャルを発揮できません、

高いインピーダンスを持つヘッドホンはそれなりに良いオーディオ機器で無ければポテンシャルを発揮しきれません。しかし、高インピーダンスに対応したアンプを機器の間に介することで高い音質を楽しむことが出来ます。

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低インピーダンスのヘッドホンの基準としては大体40Ω以下のものとされています。(50Ωという方もいる。)大体平均すると32Ωのものが多いです。ちなみにイヤホンのインピーダンスも同じくらいです。

このような低インピーダンスのヘッドホンは高インピーダンスのヘッドホンとは違い、スマートフォンや携帯音楽プレイヤーなどと直接接続してもほぼ問題なく音楽を楽しむことが出来ます。

また、ノイズが気になる場合はアンプを接続することによりある程度カットすることが出来ます。

まとめ

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今回のことを簡単にまとめますと・・・

高インピーダンスヘッドホン
・ノイズがカットされるため音質は良い
・必要な音までカットしてしまうため音量は小さい

低インピーダンスヘッドホン
・ノイズがあまりカットされないため音質はあまり良くない
・音があまりカットされないため音量は大きい

・・・となります。どちらにもメリットデメリットがあるため、ヘッドホンやイヤホンを購入する際には自身の使用用途に応じたインピーダンス値のものを選んだ方が良いでしょう。

しかし、高インピーダンスのヘッドホンも低インピーダンスのヘッドホンもアンプに接続すれば大方のデメリットを解消できるため、現在使用しているヘッドホンの音質を改善したいと考えている方はアンプの購入を検討してみるのも良いかもしれません。

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