ハイブリッド型イヤホンとは?デメリットは?おすすめイヤホンを紹介!

ハイブリッド型イヤホンを紹介します。イヤホンに内蔵されるドライバという部品を複数搭載した有線/無縁イヤホンを指します。中華イヤホンやメリット/デメリットまで細かく紹介していると共におすすめのハイブリッド型イヤホン10選を合わせて紹介します。比較も合わせてご覧ください。
最終更新日2020.12.21
ハイブリッド型イヤホンとは?
数年前から完成度の高いハイブリッドイヤホンが発売されています。ハイブリッドイヤホンは音質を追求したタイプであり、現在人気のイヤホンです。ハイブリッド型イヤホンの特徴は、二つ以上のドライバで構成されているイヤホンのことを指します。このため、ハイブリッドドライバーイヤホンとも呼ばれています。
このハイブリッドドライバーイヤホンに使われる「ドライバ」はイヤホンに内蔵されている部品で、音声信号を音に変える機能を担っています。ドライバには「DD型」を意味するダイナミック型と、「BA型」を意味するバランスドアーマチュア型の2種類が現在主流となっています。
そして、この2種類を持つイヤホンが、いわゆるハイブリッド型と呼ばれるイヤホンです。
ダイナミック型(DD型)
ダイナミック型イヤホンは、バランスドアーマチュア型よりもダイアフラムと呼ばれる振動板が大きいことが特徴です。そのため、低温が自然に良く響き、音の重なりがきれいに表現されるため、和音の表現がしっかりとしています。
エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広いイヤホンで採用されているドライバーユニットのため、選択肢の幅が広いことが挙げられます。比較的安価で購入ができ音質もそれなりに高いので、コストパフォーマンスに優れたモデルも多くあります。
磁界の中にあるボイスコイルに信号を流し、ダイアフラムを振動させることで音を出しており、一般的に使われているダイナミックスピーカーと同じ構造からできています。
しかし、低温が響く半面、ダイアフラムが大きく音の重なりがあるがゆえに、イヤホンによっては高音やボーカルなどが低音により埋もれてしまうことがあります。
加えて、ダイナミック型イヤホンは音の分離を良くするために空気穴があります。これが原因で音漏れをすることがあるので注意が必要です。
バランスドアーマチュア型(BA型)
バランスドアーマチュア型は、もともと補聴用のユニットをオーディオ向けに改良したドライバーです。磁石についたボイスコイルに信号電流を流し、アーマチュアと呼ばれる鉄片を振動させて音を出します。この仕組みは戦前から使われているマグネットスピーカーと同じ構造になります。
このバランスドアーマチュア型の音の特徴は、細やかな振動で音の分離が良く高音の表現力に優れていることです。男性ボーカルより高音の女性ボーカルの表現が得意で、原音に忠実なサウンドを求めている方におすすめです。
ダイナミック型イヤホンにある空気穴もバランスドアーマチュア型にはないため、遮音性に優れています。しかし、ダイナミック型と比較すると低音に弱いという特徴があります。
また、音の分離が良い反面、音の重なりがなく迫力あるサウンドにならないことが挙げられます。さらに、部品が細かく作り方も複雑なため、価格帯が高価になりがちです。
ハイブリッド型(DD型&BA型)
「ハイブリッド型」は、低音域が得意な「ダイナミック型」と高音域が得意な「バランスドアーマチュア型」を組み合わせたドライバーユニットです。正反対のドライバーを組み合わせることで構成されていることが特徴の、最近注目されているタイプです。
ハイブリッド型イヤホンのメリット
ハイブリッド型イヤホンのメリットはなんといっても、ダイナミック型とバランスドアーマチュア型の良いところを集めていること。周波数帯域はワイドレンジのため低音から高音までカバーすることができ、パワフルかつ繊細な音を楽しむことができます。
ハイブリッド型イヤホンのデメリット
ハイブリッド型イヤホンももちろんデメリットはあります。正反対の特徴を持つドライバを組み合わせているために音がばらばらな印象になったり、互いの良いところがぶつかりあい良さがなくなってしまうことがあります。バランスをとるために、それぞれのドライバを複数搭載しているモデルもあります。
また、ドライバーユニットが増えるために部品が多くなることから本体の重量が重くなり、長時間使用しているとストレスになりかねません。さらに、ドライバユニットを複数備えていることから高価なものが多い点もあります。
ハイブリッド型イヤホンの選び方
ハイブリッド型イヤホンは多くのものが販売されています。一般的なイヤホンよりも高価であるため、慎重に検討する必要があります。そこで、ハイブリッド型イヤホンの選び方を解説します。
BA型とDD型の数で決めよう
ハイブリッド型イヤホンでは広い周波数をカバーするために、複数のドライバを使用します。その際、前述の通りバランスをとるために同じ型を複数搭載する場合があります。この時、DD型は基本的には一つのみ搭載ですが、低音の補強のために二つ搭載することもあります。
BA型は二つ以上搭載することが一般的で、さらに多くのドライバーを搭載していることもざらです。ドライバーの数が増えるとそれだけ高音質化できますが、本体サイズは重たくなります。そして、値段も高価になってきます。音質だけでなく、ドライバーの数によってこのような違いが出てくることも押さえておきましょう。
中華イヤホンが人気でおすすめ
ハイブリッドドライバーイヤホンで注目されているのが中華イヤホンです。高スペックながら価格が安いことが特徴です。同性能のスペックの他のメーカーの製品は倍以上することもあります。安く手に入れたいのであれば、中華イヤホンから探してみるのもおすすめです。
中華イヤホンのメーカーはKZ、TFZ、Xiaomiなどが挙げられます。中華イヤホンの種類は多いため、種類分けをして、おすすめのメーカーを紹介しておきます。
品質にこだわるのであれば「KZ」
安定した品質を求めるのであれば、「KZ」のイヤホンがおすすめです。KZは中華イヤホンの草分け的存在で、ネット上などでも評価が高いメーカーです。業界トップクラスの技術者を揃えており、コストパフォーマンスの高い製品を供給しています。
デザインで選ぶなら「TFZ」「URBAN」
高級感のあるデザインを選びたいのであれば「TFZ」がおすすめ。金属の質感を生かした優美ともいえるデザインが魅力で、最新のトレンドを取り入れているため人気があります。「URBAN」もスタイリッシュなデザインが人気のメーカーです。デザイン重視であれば、この二つのメーカーがおすすめです。
有線・無線
ハイブリッドドライバーイヤホンを選ぶ際、有線・無線から選ぶことになります。それぞれメリット・デメリットがあるので、こちらについても紹介しておきます。
無線イヤホンの特徴
無線のハイブリッドイヤホンを選ぶ理由は、やはりケーブルがないため煩わしくないことでしょう。しまっておいたイヤホンのケーブルが絡まったりすることもありませんし、わざわざきれいに収納する必要もありません。
通学・通勤時に他の人に引っかかることもありません。このような部分にワイヤレスの大きな意味があります。イヤホンの種類にもよりますが、耳元で音量の調節や曲を送ったりもすることが出来ます。
一方で、ワイヤレスのイヤホンは充電が必要となることがデメリットです。一般的には3~5時間、長いものだと7時間程度は使用できますが、充電がなくなってしまうと使用することが出来なくなってしまいます。
また、人が多い都市部などワイヤレス通信が多く飛び交うような場所では音飛びをすることがあります。さらに、安いイヤホンを選ぶと音質が低下してしまうことがあります。
有線イヤホンの特徴
有線イヤホンは、まだまだ音質の優位を保っています。安い有線イヤホンでも、無線のイヤホンより音質が良いのが現状です。無線イヤホンの場合、音を圧縮して送りますが有線イヤホンはそのようなことをせず、そのまま音を送るため有線イヤホンの方が高音質となります。
無線イヤホンのレビューなどでは音が途切れる、音が遅れるといったものも見かけることがありますが、有線イヤホンではそのようなことがなく、安定性は有線の方が優位です。
ただ、やはり無線と比較すると煩わしさは拭いきれません。一度無線を使ってしまうと、その便利さを有線イヤホンと比較してしまいます。
ハイブリッド型イヤホンのおすすめ10選
ハイブリッド型イヤホンの特徴などを説明してきましたが、ここからはおすすめのイヤホン10選を紹介します。これからイヤホンを買おうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
KZ ZS10
KZ ZS10 イヤホン Yinyoo (ブラック)
参考価格: 4,508円
KZ ZS10はダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー4基を搭載するハイブリッドイヤホンです。ドライバーの特性をしっかりと活かし、各音域が干渉して音が潰れることがありません。5基のドライバを搭載しているイヤホンは低価格で品質も良く、コストパフォーマンスが非常に優れている製品です。
この商品の本来の性能を発揮させるにはエージングが必要です。エージングとは慣らし運転のことで、100時間~200時間のエージングをすると、購入当初とは全く別の音質に変化します。この商品を購入した場合には、エージングを行い音の違いを確かめてみてください。
ドライバー | 5基 |
---|
重さ | 約32g |
---|---|
連続使用時間 | 情報未提供 |
タイプ | 有線 |
ケーブル長 | - |
ARKARTECH イヤホン T61
ARKARTECH イヤホン T61
参考価格: 2,980円
ARKARTECH T6はダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー1基を搭載するハイブリッドイヤホンです。2基搭載されたドライバーにより低音から高音までのバランスが良く、ハイレゾ認証済みでもあります。
ハイレゾ認証とはHigh Resolution Audio(高解像度オーディオ)の略称で、JAS(日本オーディオ協会)及びCEA(米国家電協会)によって高音質・高品質オーディオ製品設計基準となるものです。このハイレゾ認証されたイヤホンは原音の音を忠実に再現することができ、高い臨場感を得ることができます。
さらに、独自のシリコンチップを採用しており通話の際には高感度でノイズが少なく、ケーブル材質は高品質なTPE材で出来ており丈夫で引張りに強くケーブル寿命が長いという特徴を持っています。
ドライバー | 2基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 32g |
ケーブル長 | 120cm |
WINTORY BA-T6
WINTORY BA-T6
参考価格: 2,780円
WINTORY BA-T6もARKARTECH T6と同様に、ダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー1基を搭載するハイブリッドイヤホンです。こちらもハイレゾ認証済みのイヤホンですが、ARKARTECH T6よりさらに安いため、コストパフォーマンスに優れた製品です。
ドライバー | 2基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 32g |
ケーブル長 | 120cm |
ソニー XBA-N3
ソニー XBA-N3
参考価格: 20,200円
HiFiHear F30はダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー2基を搭載するハイブリッドイヤホンです。美しいクリアシェルが目を引くこのイヤホンは、特に高音域が得意。特に女性ボーカルが聞きやすいイヤホンです。
ドライバー | 3基 |
---|
FiiO F9 PRO
FiiO F9 PRO イヤホン
参考価格: 19,999円
FiiO フィーオ F9PROはダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー2基を搭載するハイブリッドイヤホンです。
BA型ドライバーのリーディングカンパニーであるknowles製デュアルBAドライバー「TWFK-30017-000」を搭載しており高音域でキレのある音を出すだけでなく、低音域も力強いパフォーマンスを発揮します。
ドライバー | 3基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 21g |
ケーブル長 | 120cm |
TIN AUDIO T3
TIN AUDIO T3
参考価格: 7,599円
TIN AUDIO T3はダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー1基を搭載するハイブリッドイヤホンです。BA型ドライバーによる高音域が美しく、女性ボーカル曲が特に際立ちます付属品が充実しており、銀メッキケーブル、イヤーピースが8種類ついてきます。
ドライバー | 2基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 34g |
ケーブル長 | 120cm |
KZ ZS10 Pro
KZ ZS10 Pro
参考価格: 5,698円
最初に紹介したZS10を改善して作られたのがZS10 Pro。ZS10と同じくダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー4基を搭載するハイブリッドイヤホンです。
ZS10の機能に加えて、ノイズキャンセリング性能により、外界からの騒音を遮断します。さらに、ZS10 Proに採用されているケーブルは、音の歪みを最小限にするために原音のままを聞くことが出来ます。
ドライバー | 5基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 32g |
ケーブル長 | 125cm |
OKCSC ZST
OKCSC ZST
参考価格: 2,098円
OKCSC ZSTはダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー1基を搭載するハイブリッドイヤホンです。今回紹介した中では最安値。
しかし、安くてもクリアで深みのある低音から鮮やかできめ細かい高音までの広帯域再生、ケーブル線材には高純度OFCを採用し音の劣化を低減しなめらかな高音域の音質を提供してくれます。ハイブリッドイヤホン初めての方におすすめです。
ドライバー | 2基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 19g |
ケーブル長 | 120cm |
KZ ZSX
KZ ZSX
参考価格: 5,900円
KZ ZSXはダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー7基を搭載するハイブリッドイヤホンです。全音域バランス良く出ますが、特徴的なのは低音域。ギターやドラムなどがはっきりとし、ロックなどを聞くのに特におすすめのイヤホンです。
ドライバー | 5基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 情報未提供 |
ケーブル長 | 120cm |
WESTONE UM Pro30
WESTONE UM Pro30
参考価格: 37,191円
WESTONE UM Pro30はバランスド・アーマチュア型ドライバー3基を搭載するハイブリッドイヤホンです。そして、今回紹介する中では最高値のイヤホン。
低音域・中音域・高音域それぞれにドライバーを配置し非常にバランスが取れた構成です。プロミュージシャンの要求にも耐えうるモデルで、コスパよりもワンランク上のものを探している方におすすめです。
ドライバー | 3基 |
---|
形式 | イヤホン |
---|---|
重量 | 20g |
ケーブル長 | 情報未提供 |
ハイブリッド型イヤホンのおすすめ商品比較表
商品 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | KZ ZS10 イヤホン Yinyoo (ブラック) | ARKARTECH イヤホン T61 | WINTORY BA-T6 | ソニー XBA-N3 | FiiO F9 PRO イヤホン | TIN AUDIO T3 | KZ ZS10 Pro | OKCSC ZST | KZ ZSX | WESTONE UM Pro30 |
価格 | 4,508円 | 2,980円 | 2,780円 | 20,200円 | 19,999円 | 7,599円 | 5,698円 | 2,098円 | 5,900円 | 37,191円 |
ドライバー | 5基 | 2基 | 2基 | 3基 | 3基 | 2基 | 5基 | 2基 | 5基 | 3基 |
形式 | イヤホン | イヤホン | イヤホン | イヤホン | イヤホン | イヤホン | イヤホン | イヤホン | ||
重量 | 32g | 32g | 21g | 34g | 32g | 19g | 情報未提供 | 20g | ||
ケーブル長 | - | 120cm | 120cm | 120cm | 120cm | 125cm | 120cm | 120cm | 情報未提供 | |
商品リンク |
まとめ
ハイブリッドイヤホンを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。「ハイブリッドイヤホン」という言葉を初めて聞いたことのある方は、新鮮に思えたのではないでしょうか?今回紹介したイヤホンは幅広く紹介していますので、気になるものがきっと見つかると思います。ぜひ自分に合うイヤホンを見つけてください。