ポリタンクの軽油用と灯油用の違いは?保管・運搬方法をご紹介!

ポリタンクの軽油用と灯油用の違いは?保管・運搬方法をご紹介!

皆さんは、軽油と灯油の違いをご存知ですか?実は軽油と灯油では違いがあり、その保管・運搬方法にも違いがあります。今回は、そんな軽油と灯油の違いについてご紹介するとともに、運搬時に使うポリタンクについても詳しくご説明します。ポリタンクの違いは目から鱗ですよ!

ポット
ライター

ポット

猫たちとの時間を増やすために、2019年4月より在宅ワーカーとして再スタートしました。本業はグラフィックデザイナーですが、猫好きがこうじて愛玩動物飼養管理士の資格も所持しています。 読み手の気持ちや立場にたった、わかりやすい文章構成を心掛けてます。また、価格の安さばかりではなく、本当に良い物・安心できる物を伝えることを常に意識をしています!  他のサイトの似たような記事よりも、オリジナリティと新しい視点を取り入れることで「他との違い」を感じてもらいたいです。

記事の目次

  1. 1.軽油用ポリタンクと灯油用ポリタンクとの違い
  2. 2.軽油用ポリタンクの選び方
  3. 3.軽油用ポリタンクのおすすめ3選
  4. 4.軽油用ポリタンクのおすすめ3選の比較表
  5. 5.軽油の指定数量と運搬方法
  6. 6.軽油の保管方法
  7. 7.ポリタンクの軽油用と灯油用の違い まとめ

軽油用ポリタンクと灯油用ポリタンクとの違い

軽油灯油の違い、そしてそれぞれで使うポリタンクの違いについてですが、まずは、灯油と軽油の違いについてご説明します。わかりやすく表にしてみましたのでご覧ください。

灯油と軽油の違い一覧表
項目 灯油 軽油
用途 石油ストーブなど ディーゼルエンジン
引火点 40℃以上 50℃以上
無色透明 淡黄色
特徴成分 潤滑成分など クリマン(識別のため)

灯油も軽油も成分はほとんど同じなのですが、軽油だけ、灯油との見分けがつくようにの淡黄色に着色されています。また、軽油には「軽油取引税」という税(1Lあたり32.1円)がかかります。

では、軽油用と灯油用でポリタンクが違う理由とは?

一覧表を見てわかるとおり、軽油は、ディーゼルエンジンの燃料として用いられていて、引火点が45℃と灯油よりも高いです。そのため、軽油は樹脂製のポリタンクでは基本的には保管できません。ガソリンと同じように、密封できる金属製容器で給油・保管します。

一方、灯油は別名「ケロシン」といい、引火点は軽油よりも低い40℃となっているため、ポリタンクでの保存が可能です。しかし、引火点が40℃を超えた場合は、ガソリンと同じような危険物になるため、保存方法はもちろんのこと、気化しやすい性質を理解しながらの扱いに注意をする必要があります。

Photo byIADE-Michoko

このように、引火点の違いから、軽油用と灯油用では使えるポリタンクが変わってきます

灯油でポリタンクというと、よくホームセンターなどで販売されているのを見かけますが、ポリタンクを用意すれば、ホームセンターやガソリンスタンド、または灯油の移動販売車などから購入し、自分で給油して自宅で保管することができます。

しかし、軽油の場合は、自分で給油することはできません。これは消防法で決められていることです。ガソリンも同じです。ガソリンや軽油がほしい場合は、金属製の容器・いわゆる携行缶を持参し、ガソリンスタンドで店員に給油してもらうことになります(ただし、一部のスタンドでは、軽油をセルフで給油できるところもあります)。

軽油と消防法について

消防法における軽油については、さらに細かい決まりごとがあります。

  • 保管 ⇒ 保管容量が200リットル未満であれば、場所の構造や設備は規制されない
  • 容器 ⇒ 30リットル以下であれば、プラスチック容器での保管も認められる
  • 運搬 ⇒ 運搬できる量は1,000リットル未満とし、1,000リットル以上を運搬するときは「危」の表記や消化設備が必要
軽油は、ガソリンに比べたら規制は緩めですが、やはり同じ危険物です。ですので、軽油と灯油では、使える容器が変わってきます。間違えがないように、軽油の容器は緑色であることが多いようです。同じ赤い容器ですと、灯油と間違えてしまう可能性があるからです。

なお、消防法とは、「火災を予防し、警戒し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、火災又は地震等の災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行い、もって安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資すること」を目的としている法律です。

近年、ガソリンや軽油・灯油を使った事件が発生していることから、危険物の取り扱いが一層厳しくなっています。

軽油用ポリタンクの選び方

Photo by Infrogmation

幅広タイプを選ぶ

幅が広いタイプのポリタンク・ポリ缶・ポリ容器は安定感があるため、転倒しても容器が破損せずに済んだり、軽油の漏れ防止にもなります。車で運搬する際の揺れや、想定していなかった地震や災害などでも、倒れる危険性の少ないタイプです。

あまり重すぎないこと

いくら頑丈で、消防法を遵守したタンクであっても、あまりに重たすぎるのは良くありません。持ち運びにも不便ですし、扱いづらさがかえって危険を生むこともにもなります。運搬に配慮した重量感の物を選ぶようにしましょう。

軽油用ポリタンクのおすすめ3選

では、実際におすすめできる、軽油用ポリタンク3選をご紹介します。

おすすめな軽油用ポリタンク① ヒシエス 軽油缶 20L(消防法適合品)ノズル付

ヒシエス 軽油缶 20L(消防法適合品)ノズル付

参考価格: 1,594円

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がっしりとした幅広タイプで、カラーも緑色。30リットル以内でもありますので、軽油用ポリタンクとしては完璧すぎるほどの商品です。消防法適合品ということで、ベストセラー中の軽油専用容器です。

商品の重さ軽め
商品重量1.3kg
サイズ約323W×176D×260H
消防法適合品
材質ポリエチレン、NBR

おすすめな軽油用ポリタンク② エマーソン ガソリン携行缶G 10L(消防法適合品)ノズル付

エマーソン ガソリン携行缶G 10L EM-142 給油ノズル付 安全・安心 [消防法適合品 KHK] 鋼板厚0.8mm EMERSON EM142

参考価格: 2,900円

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鋼でできた容器なので、頑丈さはもちろんのこと、見た目のカッコよさ、10リットルという容量的な使いやすさも人気の商品です。

商品の重さやや重め
商品重量2.5kg
サイズ長さ345×幅173×高さ257mm
消防法適合品
材質亜鉛メッキ鋼板

おすすめな軽油用ポリタンク③ メルテック ガソリン携行缶 20L(消防法適合品)ノズル付

メルテック ガソリン携行缶 20L 消防法適合品 KHK [亜鉛メッキ鋼鈑] 鋼鈑厚み:0.8㎜ 積重ねタイプ ブルー Meltec FZD-20

参考価格: 4,353円

出典: Amazon
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こちらも亜鉛メッキ銅板製のタンクです。珍しい青色と、積み重ねができることが評判です。ノズル以外にも、油種が表記できるシールも付属されています。

商品の重さ重め
商品重量3.1 kg
サイズ約430(W)×260(H)×305(D)mm
消防法適合品
材質亜鉛メッキ鋼板(本体)・アルミダイキャスト(キャップ)・PE(ノズル、締付部)

軽油用ポリタンクのおすすめ3選の比較表

スクロールできます

商品
商品名ヒシエス 軽油缶 20L(消防法適合品)ノズル付エマーソン ガソリン携行缶G 10L EM-142 給油ノズル付 安全・安心 [消防法適合品 KHK] 鋼板厚0.8mm EMERSON EM142メルテック ガソリン携行缶 20L 消防法適合品 KHK [亜鉛メッキ鋼鈑] 鋼鈑厚み:0.8㎜ 積重ねタイプ ブルー Meltec FZD-20
価格1,594円2,900円4,353円
商品の重さ軽めやや重め重め
商品重量1.3kg2.5kg3.1 kg
サイズ約323W×176D×260H長さ345×幅173×高さ257mm約430(W)×260(H)×305(D)mm
消防法適合品
材質ポリエチレン、NBR亜鉛メッキ鋼板亜鉛メッキ鋼板(本体)・アルミダイキャスト(キャップ)・PE(ノズル、締付部)
商品リンク
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軽油の指定数量と運搬方法

Photo bygeralt

指定数量

前述したように、軽油には消防法によってさまざまな決まりがあり、軽油を保管する際の指定数量も決められています。なぜなら、軽油も危険物であるからで、保管できる指定数量は、その危険物の危険度合いによって決めらています。

「指定数量の倍数=保管する量/指定数量」の計算式により算出され、軽油の指定数量は1,000リットルと決めれています。逆をいえば、1,000リットル以下であれば保管が認められます。

運搬方法

こちらも前述したように、軽油の運搬には、消防法の基準を満たした容器への給油・運搬が絶対ですが、さらに、指定数量の1,000リットルを超えて運搬する場合には、車両の前後に「危」という文字の掲示をするとともに、消火設備を備えることも必要になってきます。

なお、「危」の掲示にも条件があり、30センチ四方のサイズであること、黒地に黄色の文字であることが定められています。

軽油の保管方法

Photo byTama66

軽油の保管には、さきほどご紹介したような容器が必須です。消防法適合商品であれば一番安心です。

そして、こちらも冒頭でお伝えしたように、45℃という引火点を気にする必要があります。軽油に限らず灯油なども、屋外や納屋、物置などに置きがちですが、夏場の暑い時期などは、引火しないように注意しましょう。

ポリタンクの軽油用と灯油用の違い まとめ

Photo bybpcraddock

今回は、軽油と灯油の違い、そしてそれぞれで使用するポリタンク・ポリ缶・ポリ容器についてもその違いをお伝えしました。軽油も灯油も「危険物第4類」の中の「第2石油類」に分類されており、扱いを間違えれば火災やそれ以上の惨事を生みます。

灯油の場合は冬の時期、そして軽油については自宅よりも会社や工場などがメイン用途かと思いますが、くれぐれも取り扱いや保管には十分お気をつけください。

「危険物」であることを、常に忘れないようにしましょう!

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