遅延や音ズレが起きないBluetoothおすすめ人気イヤホン10選

Bluetoothイヤホンで動画を見る時、遅延による音ズレしないおすすめの製品には、どのようなものがあるのでしょうか?遅延によって音ズレが発生するかどうかは、Bluetoothの接続規格にも左右されます。今回は、遅延しにくいおすすめのイヤホンを紹介します。
最終更新日2020.12.27
遅延の少なさでおすすめなBluetoothイヤホンの選び方は?
iPhone12などイヤホンジャックの無いスマホが話題になり、ワイヤレスイヤホンの需要が年々増えています。
ワイヤレスイヤホンが発売された当初は音が悪かったり、YouTubeの接続が途切れたりする機種もありました。その後技術の進歩により、有線のイヤホンと変わらないぐらいの音質で聞ける機種も増えてきています。
そんなワイヤレスイヤホンですが、有線のイヤホンと比べて専門的な技術も多く、購入時に何を買えばよいのか迷ってしまう不安がある方もいるでしょう。
しかしハイレゾのような高い技術を搭載しているイヤホンはパッケージに表記していることが多いです。以外と分かりやすく機能を表記しているので、落ち着いて説明欄を読んでみましょう。
ケーブルが邪魔にならないうえ欲しい技術が搭載されているとなると、もはや買わない手はありません。あなたにぴったりなBluetoothイヤホンをぜひ探してみましょう。
遅延が少ないBluetoothイヤホンの選び方
遅延の少ないBluetoothイヤホンを買う際には、コーデックやAAC、SBCといったあまり馴染みのない基準があります。
Bluetoothイヤホンを選ぶ際にはこれらの基準を理解すると、大体の性能が分かります。下記にて簡単に説明するので、購入するときの参考にしてみてはいかがでしょう。
遅延が少ないBluetooth接続のコーデックを選ぶ
コーデックというのは、接続性を判断する基準のひとつのことを言います。
端末のデータをイヤホン本体に伝送する際、データを圧縮する必要があるのですが、使う端末によって接続性が左右される場合があるので、選ぶ際には注意が必要です。
SBC
SBCというコーデックは現在販売されている多くのワイヤレスイヤホンに対応するコーデックであり、比較的安価な製品に使われる伝送方式です。
圧縮率が高くスピードが遅いというデメリットがあるので、このコーデックにしか対応していないイヤホンは、動画を見る際に遅延する傾向が多いといえます。
AAC
AACと呼ばれるコーデックは主にApple製品に対応し、5000円前後のランクのものからほとんどの製品と対応しているコーデックです。
しかしAndroidスマホの場合はSBCとこの後に紹介するapt-xに対応するものが主で、SBC・AACにのみ対応する製品の場合はSBCで接続され、遅延が発生しやすくなります。
apt-x、apt-x HDなど
apt-xはワイヤレス伝送チップの供給を専門に行うクアルコム社の独自規格で、最も圧縮率が低く遅延も少ないコーデックです。
基本的にこの規格に対応するものを選んでおけば品質も良く、遅延が少なく快適に動画が見ることができます。
対応のBluetooth規格で選ぶ
Bluetoothには規格があり、年々新しい規格が追加されています。現時点(2010年11月現在)では最高5.1規格・数にして11の規格があります。
選び方としては最新の規格をおすすめすると同時に、各規格についている機能を簡単に紹介します。
開発当初のBluetooth規格
1999年に初のBluetooth規格1.0が開発され、2001年には一般家庭にも普及率が広がり「普及バージョン」と呼ばれる1.1規格が誕生します。
その後もBluetoothの技術は進化し、2007年にはペアリングが簡単にでき、さらなる機能面の向上が施された2.1規格が登場。2013年にはLTEと電波の干渉を減らす機能の付いた4.1が開発され、当時の主流規格となりました。
現在主流になっているBluetooth規格
そして現在主流になっている規格の5.0は、通信速度を向上するBLEモードを搭載しiPhone8やXに対応しており、全体的に高いスペックの規格となっています。
現時点での最高規格の5.1は方向探知機能が追加されています。規格重視の選び方をするなら、最高規格の5.1がおすすめですが、主流になっている5.0規格でも充分と言えるでしょう。
ゲーミングイヤホンは比較的遅延が少ない
カッコいいデザインやおしゃれなフォルムのゲーミングイヤホン。基本的にゲーミングイヤホンは通常のイヤホンより高いスペックのものが多いです。
特に処理能力が高く、遅延を防ぐ機能はかなり高いです。その分価格も高い傾向にありますが、品質にこだわりたいのならゲーミングイヤホンはおすすめの製品です。
チップで選ぶ
各製品に搭載されている心臓部となるチップは、遅延による音ズレを起こしにくいものは大きく分けて2つあります。使う端末との相性や音質の好みでも選ぶイヤホンが分かれるので、自分に合う商品を選ぶと良いでしょう。
遅延の少ないチップ①:H1チップ
H1チップはiPhoneとセットで使用することを目的としてAppleが製作したチップです。
搭載されているのはApple純正のAir podsシリーズや子会社となったbeatsの製品のみですが、ゲーム試用などのシビアな環境でも遅延が気にならないということで評価されています。
遅延の少ないチップ②:クアルコム製QCCシリーズ
クアルコム社の開発したチップは音質・接続性共に安定しており、Android製品やウォークマンなどと接続する上で最もベストな選択と言えるでしょう。
最新のQCC5100シリーズはチップ自体にアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、今までよりも安価なコストでノイズキャンセルのBluetoothイヤホンを作ることが出来ます。
遅延や音ズレが起きないBluetoothイヤホンのおすすめ10選
2021年現在に販売されている、おすすめのBluetoothイヤホン10選を紹介します。全てAmazonや楽天市場をはじめとした各ストアでの購入が可能です。
APPLE AirPods Pro
参考価格: 28,980円

強力なノイズキャンセリングと自然な外音取り込み機能が好評のAppleのAir pods pro。H1チップが搭載されており、iPhoneと説躯ぞすると最も遅延が少ないBluetoothイヤホンの一つです。
ペアリングもケースを開けるだけで認識するため簡単に接続できます。
音質的にはながら聞きを考慮したフラットで軽めな印象となり、音に厚みが欲しい方は他の選択肢も視野に入れてみても良いでしょう。
接続コーデック | SBC・AAC |
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搭載チップ | H1 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
参考価格: 20,646円

よくAir pods proと比較されるWF1000XM3は、接続コーデックはSBC・AACの2種類のみですが、新たに搭載されたDSEE HXにより普通のMP3音源をハイレゾ相当にまで調整・アップコンバートして聞くことが出来ます。
また業界初の左右同時伝送を実現しており、従来のリレー方式より遅延が発生しないのが特徴です。
接続コーデック | SBC・AAC |
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搭載チップ | 左右同時伝送チップ |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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AVIOT TE-BD21f トゥルーワイヤレスイヤホン
参考価格: 14,652円

オーディオブランド「AVIOT」の最上位モデルは、シリーズ通して安定した接続性が魅力です。
またステージモニターイヤホンにも匹敵するドライバー構造(BA型ドライバー2基、ダイナミックドライバー1基のハイブリット型)を搭載することにより、他にはない原音再生能力を持ち合わせています。
接続コーデック | SBC・AAC・apt-x |
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搭載チップ | QCC3020 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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Noble audio FALCON
参考価格: 18,000円

アメリカの聴覚医学者のジョン・モールトン博士が立ち上げたインイヤーモニターブランド「NOBLE」。
同社のフラッグシップモデルであるKHAN(約25万円)の音をモデルとしてチューニングを行った完全ワイヤレスイヤホンが1万円代後半で手に入るとあり、オーディオマニアの間で最高評価を得たモデルです。
apt-xに対応し、携帯電話のアンテナと同じ規格の接続方式を用いることで、接続の安定性も折り紙付きです。
接続コーデック | SBC・AAC・apt-x |
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搭載チップ | QCC3020 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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Kose padmate 完全ワイヤレスイヤホン
参考価格: 12,980円

今回紹介する製品の中でもおしゃれなBluetoothイヤホンです。
高級葉巻ケースのようなレザー製の充電ケースは、付属のアダプターを取り付けることでワイヤレス充電をすることも出来ます。
音質的にはAir pods proに少し低音を強くした印象で、他の人気ブランドと同じくQCC3020を搭載したことによる低遅延性も信頼性がおけます。
接続コーデック | SBC・AAC・apt-x |
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搭載チップ | QCC3020 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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ヤマハ TW-E3AB フルワイヤレスイヤホン
参考価格: 8,650円

老舗楽器ブランドであるYAMAHA初の完全ワイヤレスイヤホンは、独自開発したリスニングケア機能が特徴です。一万円以下で手に入る安い価格も人気の1つ。
連携アプリにより、音量が小さくても各帯域のバランスを調整することで明瞭な音が聞こえます。耳に負担がかからないので、子供の場合は音ゲーにも使え、長時間使用する人や作業中に聞く人にもおすすめの商品です。
接続コーデック | SBC・AAC・apt-x |
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搭載チップ | QCC3026 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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GLIDiC Sound Air TW-700
参考価格: 7,900円

Softbankを親会社に持つGLIDiCが、ステージインイヤーモニターを制作するカナルワークスを監修に迎え、耳型に近い有機的なデザインにより抜群の装着感を実現した完全ワイヤレスイヤホンです。
誤操作が少ないようサイドに物理ボタンを配置し、外音取り込み機能も搭載した優秀モデルです。
こちらも1万円以下と安い価格が人気の一品です。
接続コーデック | SBC・AAC |
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搭載チップ | 記載なし |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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ZERO AUDIO ゼロオーディオ TWZ-1000
参考価格: 8,600円

コストパフォーマンスの高さで知られているZERO AUDIO。そこから排出されている完全ワイヤレスイヤホンは、人間工学に基づいたフィット感と厚みのあるサウンドが特徴。
3種類の形状があるシリコンカバーを取り付けることで滑りにくく、ジョギングにも使いやすいということもあり、家電でも完全ワイヤレス部門で1位を獲得しています。
接続コーデック | SBC・AAC・apt-x |
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搭載チップ | QCC3026 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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MAVIN Air-XR BLACK
参考価格: 9,700円

アメリカのオーディオブランド「MAVIN」から発売されている、業界最小クラスの完全ワイヤレスイヤホン。そのサイズからは想像のつかないパワフルなサウンドが特徴です。
端末の音量が半分以下でも十分に聞こえ、接続性も安定したQCC3020を搭載しているので、耳が小さく、完全ワイヤレスイヤホンの選択肢が限られる女性の型などにおすすめです。
接続コーデック | SBC・AAC・apt-x |
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搭載チップ | QCC3020 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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AVIOT TE-D01g Bluetooth イヤホン
参考価格: 8,882円

今回2機種目となるAVIOTの製品が最後にランクインしました。
apt-x対応、spin fitの高音質イヤーチップ、低反発イヤーチップと付属品も豊富なのに価格は9000円前後と、コストパフォーマンスでこれを超える機種はありません。
初めて完全ワイヤレスイヤホンを買うけど、何を選べば良いのか分からないという型には、この商品をおすすめします。
接続コーデック | SBC・AAC・apt-x |
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搭載チップ | QCC3020 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
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遅延や音ズレが起きないBluetoothおすすめイヤホンの商品比較表
商品 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | APPLE AirPods Pro | ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン | AVIOT TE-BD21f トゥルーワイヤレスイヤホン | Noble audio FALCON | Kose padmate 完全ワイヤレスイヤホン | ヤマハ TW-E3AB フルワイヤレスイヤホン | GLIDiC Sound Air TW-700 | ZERO AUDIO ゼロオーディオ TWZ-1000 | MAVIN Air-XR BLACK | AVIOT TE-D01g Bluetooth イヤホン |
価格 | 28,980円 | 20,646円 | 14,652円 | 18,000円 | 12,980円 | 8,650円 | 7,900円 | 8,600円 | 9,700円 | 8,882円 |
接続コーデック | SBC・AAC | SBC・AAC | SBC・AAC・apt-x | SBC・AAC・apt-x | SBC・AAC・apt-x | SBC・AAC・apt-x | SBC・AAC | SBC・AAC・apt-x | SBC・AAC・apt-x | SBC・AAC・apt-x |
搭載チップ | H1 | 左右同時伝送チップ | QCC3020 | QCC3020 | QCC3020 | QCC3026 | 記載なし | QCC3026 | QCC3020 | QCC3020 |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン | 完全ワイヤレスイヤホン |
商品リンク |
まとめ
一度本体を耳から外し、ケースに入れて電源を落とし、再び取り出して接続してみてください。
左右の接続が不安定なままにしておくとチップが誤作動を起こし、音が出なくなることがあるので、音が途切れたりずれたりするという場合はすぐにこれを行ってください。ほとんどの場合は一度この動作を行うと直ります。
音ズレや途切れが発生したら
ここまで紹介したワイヤレスイヤホンの中で音ズレや途切れが発生したら、それは不具合だと考えられます。
人混みやタクシーの近くなど、電波が干渉しやすい場所では一時的に発生する場合もあるので、修理に出す前に以下のことを試してみてください。
電源を入れなおす
今回紹介したのは現在販売されている定番機種で、誰が購入しても安心して使用できるものを選んでいます。
ワイヤレスイヤホンの業界は技術の進化が早く、今後はクアルコム社のQCC5100シリーズチップが出たことにより、ノイズキャンセリングを搭載したリニューアルモデルなどが続々と登場する傾向にあります。
今後も発売する注目製品を見逃さないよう、チェックしておきましょう。
それでも途切れる場合
それでも音がずれる場合は、左右の本体が認識されづらくなっているので、一度スマホとイヤホンのペアリングを解除し、再度ペアリングしてみてください。
これでも治らない場合は不具合として認められるので、メーカーに問い合わせの上販売店で修理or交換手続きを行いましょう。
ただしイヤホンのような衛星商品が初期不良で交換できるのは、販売規約上1~2週間の間なので、ご注意下さい。