液晶テレビおすすめ13選【4K/フルハイビジョン/ハイビジョン】

今販売されているテレビの多くは液晶テレビです。本体内の液晶パネルに電圧をかけ液晶の向きを変えることによってバックライトから出された光の明るさを調整し、光が赤・青・緑のカラーフィルターを通ることで映像を表示しています。

液晶テレビは販売されるようになってから年月が経っていて、価格的にも安く、種類も多くなっています。また、サイズもポータブルサイズから100インチまであり、多様なデザインが揃っていますので、部屋の広さや自分の好みに合わせて選ぶことができます。

黒色の締りがなかったり、スポーツなどの速い動きについていけず、映像がボケやすいなどという欠点がありましたが、倍速処理技術の進歩により、その欠点も解決されつつあります。 

有機ELは液晶テレビと違ってバックライトはなく、有機物を発光材料として使って、液晶のそれぞれの素子が発光し、映像を映し出しています。バックライトを必要としないですので液晶テレビに比べて非常に薄くすることができます。

また、黒色の発色性や動きのある画像も向上しています。重量も軽くなっていますので壁掛けの設置にも適しています。しかし、価格の高さに加え、寿命が液晶テレビの半分程度、明るい部屋での見にくさ、画面の焼き付きなど、まだまだ課題が多いのも現実です。

2018年12月1日より、4K放送がスタートしました。以前から4K対応のテレビが販売されていましたが、それはテレビは4K放送を受信できるテレビではありません。4K放送を受信するためには別途4Kチューナーを用意する必要があります。

今では4Kチューナー内蔵のテレビが出揃ってきました。有機ELテレビは大きいサイズしかなく、55インチ以下のテレビであれば液晶テレビのラインナップが豊富です。選択肢が多く安く購入できる液晶テレビが今注目されています。

液晶テレビと言っても、いろいろな機能があり、選択に迷ってしまします。何を基準にすれば良いのか紹介します。

テレビの画面サイズが大きければ、綺麗な迫力ある映像が見えるわけではありません。テレビサイズを決めるポイントは部屋の広さと視聴距離にあります。フルHDテレビの場合は画面の高さの約3倍、4Kテレビの場合は画面の高さの約1.5倍が最適と言われています。迫力ある映像を楽しみたい方には、4K液晶テレビがおすすめです。

テレビは細かな点が集まって映像を作っています。その点を画素といい、画素が多いほど繊細な映像となります。現在はハイビジョン・フルハイビジョン・4K・8Kがあり順に高精細な画像となっています。

ハイビジョンは約90万画素、フルハイビジョンは約200万画素、4Kは約800万画素、8Kは約3,300万画素となっています。地上デジタル放送や衛星放送はフルハイビジョン画質です。

4Kや8Kの映像は、インターネット配信サービスや映像ソフトなどで視聴出来るほか、2018年12月から新4K・8K衛星放送も開始されています。大画面のものを選択される方は4K、子供部屋や6畳以下の寝室や書斎・一人暮らしなどで小さ目のものを選択される方はフルハイビジョンをおすすめします。

テレビは部屋の中で目立つ位置に設置することの多い電化製品ですので、他のインテリアに合うデザインの物を選ぶことをおすすめします。最近では専門のデザイナーがデザインしたものもあり、インテリアの邪魔をしない美しいフォルムのものもあります。デザインでテレビを選ぶのも選択肢の1つです。好みのものを見つけてみましょう。

店舗などで、テレビを壁に張り付けるようにして部屋に溶け込ませるような置き方がされているのをよく見かけます。しかし、家庭では壁にテレビを設置するのはまだまだ一般的ではありません。

壁への設置は家具やインテリアの配置に大きな自由度を与えてくれますのでおすすめです。多くは壁掛けに対応していて、メーカーが取付金具をオプション品として用意しています。しかし、対応していないものも時折見かけますので壁掛けでの設置を考えてみえる方は確認する必要があります。

テレビを壁掛けなどで使用するときに確認が必要なのはVESAのマウント規格です。液晶の大きさによって取り付け金具が規格化されています。VESA規格に対応した製品であれば、基本どれを選んでも問題なく取り付けることができます。

しかし、どのテレビも基本VESA規格に合っていますが、メーカーによっては細かい部分で適合していない場合がありますので、純正品以外の取り付け金具で行う場合は購入前に確認することをおすすめします。

機種選択で、確認を忘れてはならないのが端子の種類と数です。今のテレビはテレビ放送を楽しむばかりでなく、レコーダー・ゲーム機・ケーブルテレビのSTBなど、多くの機器とつなげて楽しむことができます。必ず確認しましょう。

映像信号のデジタル化に伴いデジタル専用のHDMI端子が普通に利用されるようになっています。レコーダーを始め、ゲーム機やパソコンもHDMI端子を搭載しているものが増えてきていますので、HDMI端子の数に余裕のあるものを選択することをおすすめします。映像と音声を１本のケーブルで送ることのできるので接続も簡単です。

4Kテレビを選択する場合は、HDMI2.0規格に準拠したHDMI端子が必要となり、今まで使っていたケーブルでは4K画像が見えないことがありますので注意が必要です。

ブルーレイレコーダー等がなくてもテレビに録画機能があり、直接ハードディスクを接続すれば、番組を録画することができます。その場合はUSB接続しますので、テレビに録画用のUSB端子があるか確認する必要があります。

現在販売されているほとんどのテレビは外付けHDDによる録画対応となっています。レコーダーと比較すれば機能面では劣りますが、手軽で安く録画環境が整います。

４K放送がはじまり、それに対応したテレビが発売されています。そのような中でも必ずチェックしておきたいのが、4Kチューナーと4Kアップコンバーターの有無です。

4K放送を見るには4Kチューナーが必要です。新しく発売されているテレビは4Kチューナー内蔵のものが多くなってきています。仕様の中ではチューナーの欄にBS4K・110度CS4Kチューナーなどと表示されています。「4K」と書かれているチューナーがあるか確認して下さい。

4K対応テレビで4Kチューナーが内蔵されていない場合は4Kチューナーを別途用意する必要があります。これから大型テレビを購入する場合は4Kチューナー内蔵のものをおすすめします。

4Kアップコンバーターは、地上デジタル放送やブルーレイディスクなどの４K画質ではない映像を、４Kに近い映像に変換してくれる機能をもっています。4K放送が始まる前に4K対応テレビが発売され、フルハイビジョンのものに比べ、画面が格段に綺麗に見えたのはこの4Kアップコンバーターの働きによるものです。

格安のテレビでなければ4K対応のテレビにはほとんど搭載されています。4Kに近い映像ですので4Kと比べれば画質は落ちます。各メーカーで独自の技術でアップコンバートをしています。特に価格の安いテレビを購入する時はこの機能の有無を確認しないと地デジ放送などの4K映像以外の画質が荒くなってしまいます。

液晶テレビを薄型化したりテレビの縁を狭くしたりした結果、スピーカーの取り付けるスペースがなくなり音に関してどのメーカーも様々な工夫をしています。

SONYは液晶画面そのものから音を出し、三菱電機は液晶画面の下にスペースを確保してDIATONEのスピーカーを搭載し、SHARPは音を前方に導く構造にし、Panasonicは大容量のスピーカーボックスを採用するなど様々です。

音は聞く人の好みなどもありますので、実際聴いて判断をするのが一番です。より良い音質で映画や音楽を楽しみたい方は別途スピーカーを接続することをおすすめします。

今やテレビは番組の視聴のためだけのものではありません。テレビをインターネットにつなげば、地上波の番組ばかりではなく、映画・ドラマ・オリジナル番組などいろいろなコンテンツを配信しているビデオオンデマンド、無料で見えるYouTubeなどの視聴もできます。DLNAに対応したテレビは、番組録画した番組を離れた部屋から視聴できます。

メーカーやモデルによって利用できる動画配信サービス（VOD）が異なっています。既に契約している配信サービスや自分が利用したい動画配信サービス等に対応しているかもテレビ選択のポイントになります。後から、アプリをインストールできるような機能を持ったものもあります。

テレビをインターネットにつなぐ方法には有線LANと無線LANがあります。Wi-Fi 接続に対応したテレビであれば、近くにルーターやLANケーブル接続端子がなくても家庭内のWi-Fiネットワークに接続することができます。既に無線ルーターを導入している方はWi-Fi接続をおすすめします。

また、壁掛け設置を考えてみえる方にも配線がすっきりするwi-fiはおすすめです。

今のテレビの多くは、外付けハードディスクなどに録画できる機能を持っています。その時チェックしておくポイントを説明します。

外付けHDDはテレビ本体とUSBで接続しますので、録画用のUSB端子を持つテレビを選択する必要があります。現在販売されているほとんどのテレビは外付けHDDによる録画対応となっています。

録画や再生操作はテレビのリモコンで簡単にでき、レコーダーよりも手軽です。しかし、外付けHDDの場合はレコーダーと比べれば機能面では劣っています。

何番組を同時に録画できるかは、そのテレビが内蔵しているチューナーの数によります。番組を視聴しながら、2番組を同時録画しようとしたら、チューナーは3つ必要になります。

4Kテレビには内蔵されているチューナーが4Kチューナーと地デジチューナーの2種類ありますので、注意が必要です。購入前に同時録画できる数の確認をすることをおすすめします。

全録とは、複数チャンネルをほぼ１日中録画できる機能のことです。東芝が開発し、一部メーカーテレビの上級機とレコーダーに搭載されています。レコーダーでの搭載は徐々に進んできていますが、テレビでの搭載はまだ一部のモデルに限られています。

ブルーレイレコーダーが内蔵されているテレビはモデル数が限られています。その中でも三菱電機はブルーレイレコーダー内臓のモデルを多く出しています。シャープも以前出していましたので、少し前のモデルであれば内蔵しているものがあります。
 

ブルーレイレコーダー内蔵のテレビを選択する場合は、どのようなディスクに対応しているか確認をしましょう。ブルーレイディスクには書き込みができないBD-ROM、1回のみ書き込みができるBD-R、約1000回以上書き換えできるBD-REなどがあります。
 

HDRとはHigh Dynamic Rangeの略で、従来までできなかった高輝度の画像を肉眼で見えるように表現する技術です。HDR規格の映像を見るには機器とコンテンツの両方が対応している必要があります。

コンテンツでは4K放送が対応している他、映画ソフトや動画配信サービスなどでも採用されてきています。HDRには、HDR10、HLG、Dolby Visionなどの方式があり、どの方式にも対応している製品が理想です。
 

液晶テレビのデメリットの1つとして動く映像に弱いということがあります。特に動きの早いゲームや映画を見る場合には苦になるところです。

その欠点を補うために開発されたのが倍速駆動で、本来は1秒間に60フレームの画像を映すところを倍の120フレームにする技術です。それにより残像を減らし、早い動きでも見やすい画面となります。他にも倍速駆動と同等の効果のある機能をつけているメーカーもあります。

液晶テレビの液晶そのものは発光しませんので、液晶パネルの後ろから光を当てて様々な色合いを出しています。その後ろからの光をバックライトと言って、光の当て方に直下型とエッジ型があります。

液晶パネルの真後ろにLEDが配置されているタイプです。LEDの位置と液晶が近い位置関係にありますので、画面全体の明るさが保たれ、綺麗で高輝度な映像映し出すことができます。エッジ型タイプに比べ、価格は高くなりますが人気のあるタイプです。

LEDバックライトが液晶パネルの上下または左右に配置されています。画面の端の方から照らされた光を反射させてテレビ中央部まで導く事で液晶画面全体を照らす仕組みになっています。

配置するLEDの数が少ないため、消費電力を低く抑え、テレビ本体の薄型化・軽量化が図られています。低価格帯で発売されている液晶テレビに多い方式です。

日本メーカで代表的な、Panasonic、TOSHIBA、SONY、SHARPについて紹介します。

VIERA(ビエラ)ブランドを展開していて、画質の良さと使いやすさで人気があるメーカーです。ラインナップも幅広く、4K対応で65インチの有機ELテレビのからポータブルテレビまで取り扱っています。

専用アプリと連携させれば、スマホやタブレットからも音声操作ができます。テレビ番組表・YouTube検索・インターネット検索・地図検索などができるものもあります。幅広いニーズに応えられるおすすめのメーカーです。

REGZA(レグザ)ブランドを展開している日本で初めて4Kチューナー内蔵のテレビを発表したメーカーです。タイムシフトマシンを搭載したモデルであれば、見逃したり録り忘れたりした番組を後から視聴でき、人気のある機能です。

テレビ事業を担当していた東芝映像ソリューションは、2018年に中国の電機メーカーであるハイセンスに譲渡されましたが、同ブランドの自社開発・修理は継続されています。

BRAVIA(ブラビア)ブランドを展開しているメーカーです。圧迫感のないデザインやスマートなテレビスタンドなど、インテリアと調和するデザインが取り入れられています。

日本でも屈指の薄型・軽量技術を持ち、画質面も高品質なものをラインナップしています。オーディオメーカーとして培った技術も駆使して、音質が良いところも人気が高いメーカーです。

AQUOS(アクオス)ブランドを展開しているメーカーです。メーカーとしては、台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業の傘下となっています。世界初の8K対応液晶テレビは様々な高い技術力で高画質を実現しています。また、AIを搭載するなど、先進的な機能が充実しています。

液晶テレビの出始めの時代から先進的に開発を進めてきた経験とノウハウから機能性に優れた液晶テレビを展開しています。豊かな発色を実現したリッチカラーテクノロジーが魅力で、ビビットな画質を好む方に人気のメーカーです。

4K対応のものを中心に、フルハイビジョン・ハイビジョンのおすすめ液晶テレビを紹介します。表の中のサイズと重量は足も含めた物となっています。

4K放送が始まり、今4Kチューナーを購入して現在の使っている4K対応のテレビを使い続けるか、出揃ってきた4Kチューナー内臓の液晶テレビに買い換えるか迷っている人も見えるのではないでしょうか。

以前に比べると液晶テレビも機能は向上している割に比較的安いものが揃っています。また、液晶テレビの一般的な耐久性は7～8年だと言われていることも鑑みて考えましょう。