スマホの放熱・熱対策の基本とおすすめの冷却グッズ・冷却器具10選を紹介!

スマホを持ったら熱くて、びっくりしたことはありませんか?バッテリーの劣化を遅らせる効果がある、スマホの熱対策・放熱(熱を広く散らすこと)冷却についての基礎知識をお伝えしたいと思います。また、スマホの放熱に役立つ、冷却グッズについても紹介していきたいと思います。
最終更新日2020.11.10
バッテリーの劣化・本体ダメージを軽減する!スマホの放熱・熱対策
スマホを使っている時や充電している時に、めちゃくちゃスマホが熱くなっている!と思ったことはありませんか?実は、スマホが一定以上の熱を持ち続けることは、普通なことではありません。スマホ内部で何かが起きている、という意識を持つことがとても重要です。
スマホが熱い状態を放っておくと、バッテリーの劣化、スマホの故障、などの問題が気付かない間に引き起ってしまいます。これらの問題を回避するためにも、スマホが熱いと感じたら、放置せず、熱対策をする必要があります。
そこで今回は、スマホの発熱の原因やそれによる問題、そして、解決方法(対熱策)について、お伝えしたいと思います。
発熱によるスマホへの影響
スマホが発熱すると、どんな問題が起こるの?
- バッテリーの劣化
- 熱暴走による処理速度の低下
- スマホ故障
これらの3つを詳しく説明したいと思います。
1. バッテリーの劣化について
熱の影響を一番受けるのは、バッテリーです。ほとんどのバッテリーは、リチウムイオン電池を採用しています。このリチウムイオン電池には、熱に弱い、という特徴があります。リチウムイオン電池は45℃から劣化が始まってしまいます。
リチウムイオン電池の劣化とは、熱により、負極に使用されている炭素の分子構造が徐々に変化し、炭素内に収められるリチウムイオンの量が減ることです。これにより、電池容量が少なくなってしまいます。そして、充電回数がどうしても多くなってしまう事態になります。
以上のことを簡単にまとめると、スマホが熱くなればなるほど、バッテリーは劣化し、電池容量が少なくなってしまう、ということです。
2. 熱暴走について
熱暴走とは、CPU(※)が熱くなることで動作停止する現象のことです。再起動が何度も起きたり、フリーズしてスマホの操作が効かなくなったりする場合、この熱暴走が起こっていると考えられます。
熱暴走が起こると、操作中のアプリ内のデータが保存されなかったり、最悪の場合、電源がついたときに写真が消えてるなんてことも起こります。別の端末にデータを移行させていたらまだ良いかもしれませんが、大抵の人がそこまでのことはしてないはずです。データや写真が一瞬のうちにして吹っ飛んでしまうのはかなりショックなことですよね。
※CPUとは、セントラル プロセッシング ユニットの略です。別名、プロセッサ、とも言われています。CPUは、スマホの頭脳でもあり、エンジンでもある、重要なパーツです。
3. スマホ故障について
スマホには多くの精密機器が内蔵されています。小型化・軽量化を図るため、スマホの中では色々な部品やパーツが密集している状態です。しかし、全ての部品やパーツが熱に強いとは限りません。発熱しやすい部品の近辺に、熱に弱い部品が配置されていることもあります。そのため、発熱によって、精密機器の動きが悪くなり、スマホ本体の故障につながってしまいます。
ごく稀にですが、手で触れられないほど、スマホが熱くなってしまうことがあります。うっかり触ってしまうと、火傷をする危険があります。そのまま放置すると、さらに温度が高くなり、発火やバッテリーの破裂など、重大な事故につながる可能性もあります。
スマホの熱対策
スマホの熱対策を詳しくお話しさせていただきます。
1. 熱を逃がす
一番簡単な対策法として、シンプルに熱を逃す。一番実践してほしいのは、充電をやめることです。充電をしながらスマホ操作をしている人は多いはず。充電を中止させることでバッテリーからの熱は無くすことができます。これはすぐにでも実戦して欲しいです。他の対策として、カバーを外す、電源をオフにする、といったものもあります。是非実践してみてください。
2. 急激に冷やすのはNG!
スマホから熱を逃すためと思って、保冷剤、冷蔵庫、冷凍庫、冷水等で、急激に冷やすことは誤った方法です!
一気に熱は下がりますが、急激な温度変化によって、スマホ内に結露が発生してしまいます。その結露が、精密部分に侵入すると、水没したときと同じ状態になり、不具合を起こしてしまいます。また、防水機能が高いスマホは、内部の結露が外に出にくくなっているため、よりスマホが壊れる可能性が高くなります。
容易な考えによる急激な冷却は、本当に逆効果となります。スマホの冷却は、空冷(空気で冷やす)が基本です。気を付けましょう。
3. スマホ用の冷却グッズを使う
スマホを冷やすために、スマホ用の冷却グッズを使うのも、おすすめです。スマホ用冷却グッズには、スマホ用の保冷剤、冷却ファン、冷却シート(放熱機能がある薄いシート)、冷却ケース(放熱機能があるスマホケース)、スマホスタンドと冷却ファンが一体化したもの、冷却ファンが内蔵されたゲームコントローラー型スマホグリップホルダー、といったものがあります。
スマホ冷却グッズのおすすめ10選
スマホを冷やすための便利で、おすすめのスマホ冷却グッズを紹介していきたいと思います。
Lomicall スマートフォンスタンド
参考価格: 1,499円
スマホスタンドにスマホを置いて、スマホの裏面・背面に空間を設けるだけでも、放熱効果はあります。上記の『Lomicall スマートフォンスタンド』は、アルミ合金製ボディで、安定性が高く、シンプルなデザインのスマホスタンドです。カラーバリエーションは、シルバー、ブラック、グレー、レッドの4色となっています。
スマホスタンドの角度は、最大270°まで調整可能のため、自分の見たい角度に調整することが出来ます。底面には、高品質な滑り止めマットが付属しているので、安定感があります。
4インチ~8インチのスマホ・タブレットに対応しており、大型スマホやタブレットもしっかりと支えてくれます。また、厚さが14mmまで対応可能なので、14mm以下であれば、スマホケースを付けたままでも、スマホスタンドに置くこと出来ます。
タイプ | スマホスタンドタイプ |
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日本ブロアー スマホ用過熱防止保冷剤
参考価格: 2,980円
スマホの裏に当てて使用する、スマホ用保冷剤です。重さは、150g。一般的な保冷剤(冷凍庫で凍り、常温で溶ける)とは違い、30℃以下の場所では、溶けません。そのため、冷蔵庫や冷凍庫で保管する必要がありません。
使用当初は固いですが、熱を吸収すると、だんだん柔らかくなっていきます。流水で冷やすと、再び使用することが出来ます。保冷剤とラバーバンドのセットを紹介しましたが、保冷剤のみ、保冷剤と保冷剤用のカバー(カラーバリエーションは白、赤、青、黒)とラバーバンドのセット、といったものもあります。
タイプ | スマホ用保冷剤タイプ |
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MOMOFLY ペルチェ素子 スマホ 冷却ファン
参考価格: 3,290円
サイズは、7cm×4.5cm×厚さ2cm、重量は約56gです。小型で軽量の冷却ファンです。冷却ファン内部に、ペルチェ素子(※)を用いています。このペルチェ素子とファンにより、スマホを素早く冷却します。スマホの裏面に、吸盤で装着します。バッテリーを内蔵しておらず、USB給電式で使用します。
※ペルチェ素子とは、ある方向に直流電流を流すと、上面で吸熱(冷却)し、下面で発熱する半導体素子のことです。
タイプ | 冷却ファンタイプ |
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Miletech スマホ クーラー
参考価格: 2,380円
スマホの裏に吸盤で装着するタイプの冷却ファンです。11枚の羽根を回すことによって、スマホの熱を逃がします。吸盤でぴったりとくっつき、スマホとの間に隙間が出来るため、効率よく風が通ります。
サイズは、幅74mm×高さ146mm×奥行き27mm、重量は115gです。カラーバリエーションは、白、赤、黒となっています。スマホリングが付いているため、スマホ クーラーを使用しながら、スマホも使用することが出来ます。
スマホリングの角度を調整すれば、スマホスタンドにもなります。また、容量2000mAh(ミリ アンペア アワー)のモバイルバッテリーを内蔵しているので、他の機器を充電することも出来ます。多機能さに特徴がある商品です。
タイプ | 冷却ファンタイプ |
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C.Tno スマホ冷却フォン
参考価格: 1,999円
2つのファンが搭載されている、冷却ファンです。サイズは、ヨコ15.7cm×タテ8.6cm×厚さ4.2cmで、重量は163gです。iPhone、Androidなどの4インチ~6インチの機種に対応しています。
1分間に4500回転するファンからなる風量は、効率よく、スマホの熱暴走を防止します。静音設計なので、動画やゲームの音に影響はありません。容量2000mAh(ミリ アンペア アワー)のモバイルバッテリーを内蔵しているので、スマホを冷却しながら、スマホを充電することも出来ます。
裏面にスタンドが付いているので、スマホスタンドとしても使うことが出来ます。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラックの2種類です。冷却ファン、モバイルバッテリー、スマホスタンドの3つの機能搭載でありながら、値段は2000円以下と、リーズナブルな側面もあります。
タイプ | 冷却ファンタイプ |
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サンワサプライ ノートパソコン冷却パッド
参考価格: 900円
ノートパソコンの裏面(CPUなどの高熱部)に貼る冷却シートです。タテ17mm×ヨコ17mmの正方形で、厚さは1.2mmです。1枚あたり約0.8gと、超軽量です。ノートパソコン用ではありますが、小さくコンパクトサイズのため、スマホにも使用できる冷却シートです。
プラズマディスプレイの冷却用素材として使われている、高級素材の高熱伝導エラストマー(※)で作られています。接着面(高熱伝導エラストマー)が、熱源から熱を吸収し、表面(放射冷却アルミ板)では、効率的に放熱します。カラーバリエーションは、ブルー、シルバー、の2色となっています。枚数のバリエーションは、8枚入り、12枚入り、があります。
※エラストマーとは、プラスチックのように簡単に成形することができ、ゴムのような弾力がある素材のことです。
タイプ | 冷却シートタイプ |
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zspowertech アルミニウム製 放熱板
参考価格: 999円
アルミニウム製のヒートシンク(放熱板)です。このヒートシンクには、凹凸があります。この凹凸により、放熱面積が大きくなり、より高い放熱効果があります。サイズは、タテ100mm×ヨコ60mm×厚さ10mmです。ヒートシンクの剥離紙を剥がし、スマホの裏面に貼り付けて、使用します。
タイプ | 冷却シートタイプ |
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沖電線 放射性放熱板
参考価格: 1,310円
『クールスタッフ』は、複数の放熱経路を1枚のフィルムに凝縮し、シート状にしたヒートシンク(放熱板)です。構造は、熱伝導性に優れる銅箔を中心に、4層からなっています。
表面の絶縁膜が、熱を遠赤外線へと変換して、放射させる、という仕組みです。また、銅箔が熱を均等に拡散することで、高い放熱効果があります。サイズは、20mm×125mm×0.13mmです。
厚さが0.13mm、と極薄なことに特徴があります。折り曲げが自由自在のため、ハサミやカッター等で容易に切ることが出来ます。お好みのサイズに切り、スマホの裏面に貼り付けて、使用します。
タイプ | 冷却シートタイプ |
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サンハヤト 熱いスマホを【-5℃】冷ますケース
参考価格: 7,128円





















電子部品メーカー『サンハヤト』から発売されています。放熱効果がある、iPhone用の冷却ケースです。大きな特徴は、-5℃の冷却効果です。このスマホケースは、アルミプレートとフロントカバーの2つのパーツから作られています。
アルミプレートの裏面には、電子基板に使用されているものと同じ「高性能熱伝導シート」が装着されています。これにより、CPU周辺の熱が全体に分散される効果があります。また、アルミプレートも普通の金属板ではなく、「アルマイト加工済みのアルミ削りプレート」で作られています。
このアルミプレートが、電子基板に使用されるヒートシンク(放熱板)と同じ役割を果たし、スマホの熱を放出する効果があります。フロントカバーの衝撃に対する強さも、特徴の一つです。カラーバリエーションは、クリア・シルバー、クリア・ブラック、ブラック・ブラック、の3種類です。
タイプ | 冷却ケースタイプ |
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Razer iPhoneケース「Arctech」
参考価格: 5,478円
ゲーミングデバイスブランド『Razer(レイザー)』から発売された、iPhone用の冷却ケースです。ケース内側には、サーマフィン(スマホからの熱を吸収・放散する熱伝導素材)を使用し、ケース外側の上部は、放熱用のメッシュ構造になっています。
これらにより、最大-6℃の冷却効果があります。iPhone 11、11 Pro、11 Pro Max、XR、X/XS、XS Maxに対応する6サイズが用意されています。薄いタイプの「Arctech Slim」と、耐衝撃性に優れている「Arctech Pro」の2種類がラインナップされています。
カラーバリエーションは、「Arctech Slim」、「Arctech Pro」ともに、ブラック、ホワイト、ピンクの3種類です。
タイプ | 冷却ケースタイプ |
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スマホの熱対策に! おすすめスマホ冷却グッズ一覧
商品 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | Lomicall スマートフォンスタンド | 日本ブロアー スマホ用過熱防止保冷剤 | MOMOFLY ペルチェ素子 スマホ 冷却ファン | Miletech スマホ クーラー | C.Tno スマホ冷却フォン | サンワサプライ ノートパソコン冷却パッド | zspowertech アルミニウム製 放熱板 | 沖電線 放射性放熱板 | サンハヤト 熱いスマホを【-5℃】冷ますケース | Razer iPhoneケース「Arctech」 |
価格 | 1,499円 | 2,980円 | 3,290円 | 2,380円 | 1,999円 | 900円 | 999円 | 1,310円 | 7,128円 | 5,478円 |
タイプ | スマホスタンドタイプ | スマホ用保冷剤タイプ | 冷却ファンタイプ | 冷却ファンタイプ | 冷却ファンタイプ | 冷却シートタイプ | 冷却シートタイプ | 冷却シートタイプ | 冷却ケースタイプ | 冷却ケースタイプ |
商品リンク |
スマホの放熱・熱対策の基本とおすすめの冷却グッズ・冷却器具 まとめ
スマホが熱かったら、慌てずに、冷やしましょう。その際、急激に冷やすことだけは、絶対に避けて下さい。今回ご紹介したスマホ冷却グッズを参考に、ご自身に合ったものを見つけてみましょう。そして、有効活用してみて下さいね。