扇子の人気おすすめ10選【おしゃれ/大人/暑さ対策】

扇子というと、日本の「和」のイメージが強く、着物や浴衣などを着る際に使うものという印象です。歴史も大変古く、日本では平安時代から使われてきたとされています。仰いで風を起こす道具としてはもちろん、儀礼や能や狂言・歌舞伎などの芸能用としても使われてきました。

ただし、その時代は「扇子」ではなく「扇」と呼ぶのが通常であり、本来「扇」という漢字は「軽い扉」のことを意味します。そこから転じて「団扇（うちわ）」のことをいうようになったとされています。佐賀県の利田遺跡からうちわの柄が出土したり、源氏物語といった有名な書物にも数多く登場するなど、とにかく昔から我々日本人にはなじみが深い扇子。時を経て、現代の扇子はただ仰ぐためだけの道具ではなく、香りがついたりおしゃれであったり、さまざまな進化を遂げています。

今回は、そんな扇子について詳しくお伝えしていきます。高級ブランドや老舗ブランド、歴史ある京扇子など、メンズ・レディース用それぞれのおすすめ商品もご紹介していきますので、自分用に、はたまたプレゼント用としてご参考いただければ幸いです。

扇子も団扇も扇の一種であり、手に持って仰ぐことで風を起こす道具です。しかし、見た目や形状・開き方が違う以外にも、実はさまざまな相違点や意味合いがあります。

団扇は、飛鳥時代に中国から伝わってきました。当時は「翳（さしば）」と呼ばれ、身分の高い人が、自らの威厳を出すために顔を隠すための道具であったり、悪い気を払うためや、虫を追い払うための道具として使われていました。

団扇を改良した扇子は、当初は「檜扇（ひおうぎ）」と呼ばれ、風を起こす用途以外にも、上流階級者同士の交流道具として、また神事や儀式・茶道や舞踊などの小道具としても使用されてきました。

団扇と扇子の使い分けは、主に以下の通りです。用途やシーンによって使い分けていきます。

次に、扇子のおすすめな選び方をご紹介します。

扇子の主な素材は、紙製か布製です。紙製の紙扇子は、骨組みを挟み込むように紙を両面から貼り付けるため、どの角度から見ても見栄えが良いのが特徴です。その点、布製の布扇子は、絹や綿などの布を片側のみに貼り付け、折り目が広がりやすい特徴があります。

紙扇子は布扇子よりも涼しく感じられることが多く、反面布扇子は紙扇子よりも強度が高いことがメリットです。安価な紙扇子はすぐに壊れやすいため、購入する際にはその強度を確かめることもポイントです。

扇子は扇骨と扇面で構成されています。より頑丈な扇子を求める場合は、扇子を支える扇骨の本数が多い物を選ぶようにしましょう。中骨や親骨の素材が上質かつ本数が多ければ多いほど、開き方は滑らかで、しっかりとした頑丈な作りとなっています。また、開閉をスムーズにするためにも、要の部分の丈夫さも確認するようにしましょう。

扇子には、メンズ用とレディース用があり、メンズ用のサイズは21cm以上で、レディース用のサイズは21cm以下が主流となっています。男女兼用の場合は、21cm以上の物を選ぶとちょうど良いです。

また、メンズ用・レディース用それぞれにデザインも異なり、男性はシックでモダンなデザイン、女性は花柄やかわいいデザインが多く、プレゼントする際にも選びやすく、贈る相手に合わせた購入が可能です。

扇子を製造している企業は国内外数多くありますが、こだわりを持ちたい場合や、品質の良いものを末永く使用したいと考えている場合には、やはりその筋でトップを誇るブランドの中から選ぶことをおすすめします。

そもそも扇子というのは、日本の伝統工芸品でもあり、特に京都で作られる「京扇子」は、日本の伝統工芸品としても指定されているほどです。職人によって一つ一つ丁寧に作られた京扇子は、京都扇子団扇商工協同組合の組合員だけしか名乗ることができないハイブランドです。

京扇子以外にも、有名な老舗ブランドやメーカーは数多くあるため、ネットや口コミなどを参考に、あらかじめブランドを調べた上で探してみると良いかもしれません。

扇子には、携帯するための専用ケース（扇子袋）が付属している場合があります。このケースがあるとないとでは、扇子の維持や保存状態が変わります。むき出しの状態でバッグなどに入れておくと、傷をつけたり、紙製の場合は破れてしまうということも。

販売先や価格によって、ケースの有無にも違いが出ますが、少しでも長持ちさせたい場合には、ケースが付いた物を探してみましょう。もし、ケースが付いていない場合には、自分で手作りをするという方法もおすすめです。

では、いよいよここからおすすめの扇子10商品をご紹介していきます。レディースとメンズを交互にしたランキング形式です。ぜひ、ご参考ください。

今回は、扇子についてお伝えしてきましたが、とにかくたくさんの種類や数があり、ここではすべて紹介することができませんでした。今回ご紹介した以外にも、アルミ素材やステンレス製、また香りがついた素敵な扇子もまだまだありますので、ぜひ本記事でご紹介した選び方を参考に探していただければ幸いです。

今年は、日本でオリンピックが開催され、夏の暑さとバトルの熱さで扇子も大活躍が予想されます。ぜひ、ご自分にあった扇子を携え、今年の夏を乗り越えていきましょう！