星空/夜空を撮影するのに適したカメラ！必要な機材でおすすめの撮り方｜綺麗に星を撮ろう！

「星空の写真って素人でも撮れるの？」疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。答えは「撮れます！」です。カメラがデジタルになり、星空撮影はより簡単になりました。一度挑戦してみて下さい。初心者の方でも思った以上にに綺麗な写真が撮れますよ。

星空を撮るために必要なカメラの機能や道具などとともに、星空撮影の仕方・おすすめのカメラも紹介していきます。

カメラの中には星空撮影専用のカメラがありますが、素人が撮るのであれば一般的なカメラで星空撮影に適したもので構いません。どのようなカメラが良いのか紹介します。
 

一般のカメラは風景や人物を撮るのに一番適した設定となっていますので、真っ暗な中の星を撮る時は違う設定にしなくてはなりません。
 

10秒〜30秒間シャッターを開放できるものを選びます。また、シャッターボタンを押している間シャッターが開き続けるバルブ撮影ができれば、時間とともに星が動いた跡を撮影することもできます。バルブで撮影する場合はレリーズが必要となります

レリーズにはワイヤレスが使えるカメラもあります。バルブは一眼レフでは、搭載されていますが、コンパクトカメラでは搭載されていない場合が多いです。

ISO感度が固定できるものを選びます。ISO感度が高いほど短いシャッター開放で沢山の星を写すことができます。撮れた画質に合わせて最適なISOを探し出します。

星が沢山見える夜空の場合ISOは800～1600、明るい星が数個しか見えない場合はISO400～800程度を目安にします。感度を上げるとノイズが入りやすくすなります。同じ星空をISO感度を変えて数枚撮ることをおすすめします。
 

今のカメラはほとんどが自動でピントが合うオートフォーカスですが。星空写真は手動でピントを合わせます。自動では星を感知できなくピント合わせができません。オートフォーカスを無効に設定できるカメラを用意しましょう。

これは必須ではありません。RAWデータとは撮影後に画像処理ができる記録形式です。画像処理によって星がより綺麗に見えるようにできます。

ミラーレスを含むデジタル一眼や一部のコンパクトデジカメにその機能があります。

星空を撮る場合、風景と天の川を一緒に撮ったりすると綺麗でおしゃれな写真となります。そのためには広角レンズをおすすめします。レンズの焦点距離が長くなると、シャッター開放時間を短くしないと、星が点でなく線で写ってしまいます。開放時間を短くすると写る星の数が減ってしまします。

35mm換算で焦点距離が50mmまでがまでがおすすめです。

もう一つレンズの明るさも注意が必要です。できるだけF値の小さいものを選びます。4.0以下のものがおすすめです。F値が小さくなればなるほど沢山の星が写ります。
 

一般的にデジカメのイメージセンサーが大きいほど高画質で、多くの光が取り込めるため星空撮影に適したものになります。

イメージセンサーには、コンデジやスマホに多い1／2.3型（5.9×4.4mm）、パナソニックやオリンパスのミラーレス一眼に搭載されているマイクロフォーサーズセンサー（17.3×13.0mm）、一眼レフの初級者モデルに多いAPS-C（22.4×15.0mm）、中上位モデルに多いフルサイズ（36.0×24.0mm）などがあります。

コンデジで撮影する場合は、イメージセンサーが1／2.3型ではない1.0型以上のモデルがありますので、そちらを選択することをおすすめします。

カメラやレンズ以外に星空撮影に必要またはあると便利なものを紹介します。

長時間シャッターを開放する星空撮影にはカメラのブレは禁物です。風や振動に耐えられる重量がありしっかりしたものを選びます。赤道儀を使っての撮影を考えてみえる方は、北極星を導入しやすい自由雲台のものがおすすめです。
 

暗闇の中での撮影になりますので、明かりは必須です。撮影に行くと、場所によっては多くの方が望遠鏡で天体撮影をしていたり、星空を楽しんでいたりしてみえます。そのよう方に迷惑にならないようにすることが大切です。スマホのライトをそのまま使うのは禁物です。

目に優しい赤色系、暖色系のライトを使います。白色のライトの場合は、赤セロファンを巻いて、減光して使います。
 

冬や高地での星空撮影では気温が下がり、レンズが露結で曇ることがあります。レンズの露結が予想される時はあらかじめレンズ温めてレンズの露結を防ぎます。Amazonや楽天などでも様々な形式のレンズヒーターが販売されています。

星を少し滲ませて録る場合にはソフトフィルターを使います。星の明暗がはっきりとし、星座が強調された写真になります。

必須ではありませんが、少し変わったおしゃれな写真を撮りたい方にはおすすめです。
 

ピントをあわせた後のリングの固定などに使います。星空撮影は暗い中で行いますので、触ったつもりは無くてもピントのリングを触ってしまったりして、その度にピント合わせをする羽目になります。

それ以外にも色々と使え重宝で必須と言っても良いアイテムです。

星空撮影初心者の方を対象に、簡単な星空の撮り方を紹介します。

撮影日と撮影する場所はあらかじめ決めておきましょう。

撮影日は晴れの日は当然のこと、大切なのは月の出方です。月は意外と明るく空を照らしています。満月の日などは新月のときに見える星の半分以上見えなくなってしまします。撮れた写真も黒の締りのない写真となってしまいます。月が半分以上欠けている日の、月が出る前と月が沈んでから撮影することをおすすめします。新月の日の前後がベストです。
 

いくつかの条件があります。都会の中ではなかなか難しいですので、郊外へ出ます。できるだけ肉眼でも沢山の星が見える所を探します。そして街路灯が近くになく、開けた所がいいでしょう。撮りたい方角があるのであれば、その方角が開けている場所で構いません。遠くに夜景が見えているのは気にする必要がありません。逆に夜景を利用したおしゃれな写真が撮れるメリットになります。

初心者の方は星空撮影で知られた場所をおすすめします。人は沢山いると思いますが安心です。
 

初心者の方は明るい内にセッティングを完了しておくことをおすすめします。人が多くいる場合は早目に到着することにより、撮影しやすい場所を確保できるというメリットもあります。

 

撮影途中でカメラ三脚から落ちたら最悪です。確実にセットします。レリーズがあればレリーズもセットします。有線のレリーズの場合は、ブラブラとしないようにマスキングテープなどで三脚に固定しておくことをおすすめします。

その後（前でも構いませんが）カメラのオートモードを解除します。

「シャッタースピード・絞りがマニュアルになっているか」
「レンズのF値は最小（開放）になっているか」
「ISOは固定されているか」
「フラッシュは光らないようになっているか」

などの設定を確認します。手ブレ補正機能が付いている場合は、誤作動をしないようにOFFにしておくことをおすすめします。
 

空が暗くなり、星が見えるようになったらいよいよ星空撮影です。まずはピント合わせからです。
 

ピントを合わせる前に、レンズのF値が一番小さくなっているか確認しましょう。

星にピントを合わせるには、デジカメの液晶画面に画像が映るようにします。その画面に明るい星を入れピントを合わせ、更に画面を拡大してピントを合わせます。最大に拡大をしてそれでピントが合っていればOKです。

星空撮影している間はそのピントで大丈夫ですので、撮影途中でずれないようにピント合わせのリングをマスキングテープなどで固定しておくことをおすすめします。同時にズームのリングも広角のところで固定するのも良いでしょう。

星でピントが合わせにくければ遠くにある明かりでピント合わせをしても大丈夫です。ピントリングを回しきった所が無限遠では無いですので注意が必要です。
 

シャッターの開放時間はレンズの焦点距離にもよりますが、北極星周辺（北の空）を撮る時は20～30秒開放しても大丈夫ですが、天の赤道付近（南の空）を撮る時は10～20秒程度でないと星が点でなく線で写ってしまします。

撮影した後、液晶画面で星が点で写っているか確認して空の場所によってシャッター開放時間を探ってみることをおすすめします。

シャッターボタンを押す時にカメラがぶれてしまいますので、タイマーを利用します。できない場合はシャッターボタンを押す時にレンズ前に黒い紙などを置いて光が入るのを防ぎ、シャターが開いてから紙をどければ大丈夫です。

ISOは400から初めて800、1600、3200と変えて撮影してみることをおすすめします。大きくしすぎると撮った写真にノイズが入りやすくなります。

Nikonの「D810A」やCanonの「EOS Ra」など天体撮影専用のカメラもありますが、今回はカメラ初心者の方を中心に、星空や夜景を撮るのにおすすめのカメラを紹介します。

星の写真は難しそうですが、初心者でも慣れれば簡単に綺麗な写真を撮ることができます。風景やポートレーの撮影を楽しんでみる方も、一度星空写真を楽しんでみてはいかがでしょうか。夜景や人物を入れればなかなかおしゃれな写真が撮れますよ。

どのような写真撮影でも同じですが、一番気をつけなければならないのは、他の人に迷惑をかけないことです。マナーを守って楽しい写真ライフを楽しみましょう。

スマホで撮るときも、基本デジカメで撮るときと同じです。

まずカメラアプリで、カメラモードをマニュアルに変更、シャッタースピードは基本最長、ISOは基本最大、フォーカスモードもマニュアルの無限遠に設定します。

そして、スマホを柵や塀などに固定します。100円ショップなどの三脚も便利です。ズームを使うときはデジタルズームは画質が落ちますので、光学ズームの部分を使います。シャッターはカメラがぶれないようにタイマーを使います。

スマホの場合は山の端を入れたり、遠くの夜景を入れたりすると綺麗で、おしゃれな写真を撮ることができます。